相談にまつわる表現は、色々とあります。
「然るべきところに相談」の正しい使い方を見ていきましょう。
「然るべきところに相談」とは?
この場合の「然るべきところ」とは、そのシーンに応じたベストな機関をあらわします。
「然るべき」は当然のこと、そこに行くのが当たり前のことという意味があるので、このような解釈になります。
また「相談」はこちらの言い分を伝えて、返答を受け取るという解釈が含まれています。
「関係機関への相談も、視野に入れています」と訳せます。
「然るべきところに相談」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
思わぬアクシデントが起こった時に、組織を守るための発言をしなければいけないことがあるかもしれません。
例えば管理しているカスタマーセンターに従業員をおどす暴言が続いている、あるいは支社に無言電話の嫌がらせが相次いでいるなど、様々なことが考えられます。
こういう時に「この状態が続いたら、警察や裁判所など関係機関に相談します」とお伝えするのが「然るべきところに相談」にあたります。
こちらの言い分をはっきりお伝えする内容ですが、一方でクレーマー対応以外で使うと、相手との関係性が悪くなってしまうことも。
毅然とした対応を取り過ぎてしまうと、溝が生まれてしまうこともあります。
得意先の方にうかつに用いることのないよう、気を付けておきましょう。
「然るべきところに相談」を使った例文
・『これ以上長引くようでしたら、然るべきところに相談いたします』
・『然るべきところに相談することも、検討しております』
「然るべきところに相談」の類語や言い替え
似ている表現に「弁護士に相談」もあります。
「裁判が控えておりますので、弁護士に相談してからお話いたします」など、記者に囲まれた時の返答文に活用されています。
言い替えに「法的処置も検討しております」や「然るべき対処も考えております」が挙げられます。
まとめ
「然るべきところに相談」を解説しました。
難しい表現の意味を知って、敬語の力を引き上げていきましょう。