「牽引」という言葉見たことがない方多いと思います。
今回はこの言葉の意味と、ビジネスの場でどのように使われるのかについて解説していきます。
「牽引」【けんいん】の意味と使い方とは
この言葉には大きな力で物体を引っ張ること、大勢の先頭に立って物事を引っ張っていく、という意味があります。
車をレッカー車で牽引する、リーダーとしてメンバーを牽引していく、のように使われます。
一見ビジネスの場には関係ない言葉のように思えます。
しかし、チームリーダーやプロジェクトリーダーにとっては縁のある言葉なのです。
例文と合わせて、使う場面をいくつか紹介していきます。
例えば部下をチームリーダーに任命したとします。
信頼関係のある部下ならなおさら、大役を任せる際には何か励みになる言葉を送りたくなります。
そんな時に、使われるのがこの言葉です。
『君のリーダーシップでこのチームを牽引していってね』という風に使います。
自分が期待しているということをわかりやすく伝えられる言葉です。
他にも上司が退職することになり、思い出を話すことになったとします。
その時、『チームを牽引していく姿は、我々の憧れでした』のように使うことが可能です。
このように使うことで、どんな部分に憧れていたのかをわかりやすく伝えられるのです。
これは上司に対しても部下に対しても使える言葉です。
しかし意味を誤って使ってしまうと、恥ずかしい思いをしてしまう可能性もあるので気をつけてください。
「牽引」の類語や言い替え
次にビジネスの場で使える、この言葉の類語について紹介していきます。
まず『旗振り』です。
多くは『旗振り役』とも呼ばれます。
これらの言葉には、先頭に立って人々に働きかけながら推し進める人、という意味があります。
『旗振り役を務める』のように使われます。
他には『イニシアチブを取る』という言葉もあります。
『イニシアチブ』には主導権や率先という意味があります。
『音頭をとる』も同様の意味があります。
この言葉は本来、みんなが調子を合わせて歌えるよう、先頭をきって歌い始める、という意味でした。
しかし現在は先頭に立って統率するという意味でも使われます。
このように、ただ人々を引っ張っていくという意味でも様々な言葉があります。
どれも頻繁に聞く言葉ではありませんが、覚えておいて損はない言葉です。
部下への激励、上司への尊敬の言葉などいつか必要になる言葉ばかりです。
またこの言葉は、口頭でもビジネスメールなどの書き言葉としても使うことが可能です。
まとめ
一見ビジネスに必要ない言葉に思えますが知っていれば、もしこの言葉を言われた時、意味をすぐ理解できます。
この機会に覚えておきましょう。