ビジネス文書の作成時に、迷ってしまう表現があります。
「申し添えいたします」の正しい使い方と類語を見ていきましょう。
「申し添えいたします」とは?
この場合の「申し添える」は「付け足す、付け加える」という訳があります。
「申し」はへりくだる意味があり、謙譲語としての働きをもっています。
「いたします」も控えめな表現で「ます」の謙譲語にあたります。
「付け加えさせていただきます」という解釈ができる、厳かな文といえるでしょう。
「申し添えいたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
補足の説明をしたい時、あるいは最後に異議を唱えたい時に用いられているのが「申し添えいたします」にあたります。
「申し添える」に補う、付け足すという解釈があるので、本文に付け加えて補足事項をつたえる時に取り入れられています。
先ほどの説明では言葉不足だった時、最後にひと言付け加えておきたい時に活用していきましょう。
一方で「申し添えいたします」は「申す」と「いたします」の謙譲語が重なっているため、重たさが気になる敬語です。
「申し添えておきます」や「申し添えます」などの文も取り入れながら、読みやすい文を心がけていきましょう。
「申し添えいたします」を使った例文
・『上記の内容について、申し添えいたします』
・『当館がこちらの建物と無関係であることを、申し添えいたします』
「申し添えいたします」の類語や言い替え
似ている言い方に「申し上げます」があります。
身分の高い人にお伝えするという意味があるので、目上の方にこちらがお伝えする場面で使われています。
「お伝えします」という解釈ができるので「弊社の見解を申し上げます」と会議で発言する際に用いられています。
このほか言い替えの表現に「付け加えさせていただきます」や「〇〇について補足説明させていただきます」があります。
まとめ
「申し添えいたします」を解説しました。
自信のない敬語を正しく学んで、優秀な社会人を目指していきましょう。