この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「略儀ながら書面にて失礼いたします」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「略儀ながら書面にて失礼いたします」とは?
「略儀ながら書面にて失礼いたします」のフレーズにおける「略儀」の読みは「りゃくぎ」で、「正規の形式を省略した方法」といった意味の言葉です。
次の「ながら」は、「ではありますが」との意味で、また「書面にて」は「手紙で」といった意味です。
そして、最後の「失礼いたします」は、「失礼」に「する」の謙譲語の「いたす」と丁寧語の「ます」が付けられたもので、「失礼します」のより丁寧な表現です。
以上より、「略儀ながら書面にて失礼いたします」のフレーズは、「省略した方法ではありますが、手紙で失礼します」といった意味の敬語表現となります。
「略儀ながら書面にて失礼いたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「略儀ながら書面にて失礼いたします」のフレーズでは、「正式には実際に会って伝えるべきところを、略式で失礼ですが、手紙で伝えます」といった意味で使われる表現です。
このフレーズは、「書面にて」を「書中にて」に換えて、「略儀ながら書中にて失礼いたします」との表現で使われることもよくあります。
また、メールで伝える場合は「略儀ながらメールにて失礼いたします」が使われます。
「略儀ながら書面にて失礼いたします」を使った例文
・『この度は大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。略儀ながら書面にて失礼いたします』
・『ご昇進おめでとうございます。略儀ながら書面にて失礼いたします』
「略儀ながら書面にて失礼いたします」の類語や言い換え
「略儀」の類語としては「略式」が、また「書面」の類語としては「書中」が挙げられます。
したがって、「略儀ながら書面にて失礼いたします」のフレーズは「略式ながら書中にて失礼いたします」と言い換えることができます。
また、後半の「失礼いたします」を換えて、「略儀ながら書面にて申し訳ございません」や「略儀ながら書面にて恐縮でございます」と言い換えることもできます。
まとめ
「略儀ながら書面にて失礼いたします」のフレーズは、「省略した方法ではありますが、手紙で失礼します」といった意味の敬語表現です。
正式には会って伝えるべきところを、省略して手紙で伝える際に、その失礼を詫びるとの意味で添えられるフレーズです。
