物事の実現を目指すことについて人に語る時には、「目的といたしまして」との表現が使われます。
会議や挨拶の中でも必要なフレーズですが、その意味と使い方などを把握してみることにしましょう。
「目的といたしまして」とは?
実現を目指している事柄「目的」を取り上げて、そのために行っていることなどを告げる時の表現です。
「といたしまして」の部分は、「〜として(〜にして)」の敬語の表現です。
「目的といたしまして」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務の中では販売をしたり開発をするなど、何らかの目的意識を持って仕事に当たることが通常です。
その自分や自社の目的を人に告げたり、説明をする場面などで「目的といたしまして」が使われることになるでしょう。
これは一般的な言い方である「目的として」と言うよりも、ずっと敬意を込めた丁寧な表現です。
この時には一体自分の目的が何であるのか、前置きして伝えなければいけません。
またその目的に対して、今どうしているのか、未来にどのような行動を取っていくのかについても話す必要があります。
「目的といたしまして」を使った例文
・『情報の共有や宣伝を目的といたしまして、社内でSNSを取り入れております』
・『新商品の開発を目的といたしまして、関係者からアイデアを集めたいと思います』
「目的といたしまして」の類語や言い替え
「目的といたしておりまして」は、居るの丁寧な言い方である「おります」を用いた、一層礼儀正しい表現です。
「目的といたしておりますので」と言っても似た意味となるでしょう。
「目標といたしまして」は、目的を成し遂げるために目指すべき目当てを表す「目標」を使うことで、似た意味としています。
「目的に据えまして」は、動かないように置くという意味がある「据える」をもちいることで、動かない目的があることを伝える言い方です。
この目的の部分については、「目当て」「狙い」などの似た意味をもっている言葉に置き換えることも可能です。
まとめ
何か実現を果たしたいことを話す場面で、「目的といたしまして」を用いるのでした。
この時に何を目的としているのか、今していることや今後やるべきことは何かを明確に伝える必要があるでしょう。
言い換える場合にはより丁寧な形を求めたり、目的の部分を「目標」などに変えてみることも考えてみると良いです。
