ビジネスシーンなどで耳にすることのある「相談いたしまして」というフレーズですが、どのような意味を含めるのでしょうか?
「相談いたしまして」とは?
まず、「相談」は「問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること、及び、その話し合い」、「どう行動するかを決めるのに、何かと考え合わせること」を意味する言葉です。
そして、「いたす」は「届くようにする」や「至らせる」、「そのことがもとで、ある結果、特によくない結果を引き起こす」、「ある状態に立ち至らせる」、「全力で事を行う」、「心を尽くす」、「する」の謙譲語、「する」の丁寧語、話し手が相手の行為について、自分を高い位置に置いて言う「する」の尊大な言い方、「命を差し出す」、「身をささげる」など多くの意味を含める言葉です。
ここでは「する」の謙譲語としての意味を表しています。
したがって、「相談いたしまして」は「相談して」の謙譲語になります。
「相談いたしまして」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「相談いたしまして」は謙譲語です。
したがって、自分の「相談する」という行為に対して用いることはできますが、相手の「相談する」という行為に対して用いることはできません。
「相談いたしまして」を使った例文
・『上司に相談いたしまして、改めてご連絡させていただいてもよろしいでしょうか?』
・『家族に相談いたしまして、後ほどご回答させていただきます』
・『私では判断できかねますので、いったん自社の者に相談いたしまして、かけ直してもよろしいでしょうか?』
「相談いたしまして」の類語や言い替え
「相談いたしまして」は「相談させていただきまして」などへ言い換えが可能です。
まとめ
「相談いたしまして」は「相談して」の謙譲語です。
謙譲語なので自分の行為に対してのみ用いることができ、相手の行為に対して用いることはできないということでした。