「私儀」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「私儀」とは? ビジネス用語

「私儀」という言葉を見たこと、聞いたことがないという方、多いと思います。

今回はこの言葉の意味と使い方について解説していきます。

「私儀」【わたくしぎ】の意味と使い方とは

まずこの言葉には、自称、私個人に関して、という意味があります。

主に書き言葉として使われ、ビジネスシーンでは辞表を書く際に用いられることが多い言葉です。

例えば、自分の個人的な事情で仕事を辞める際の辞表などに使われます。

辞表の冒頭に「私儀」と書くことで、個人的なことではありますがという意味を表すことが可能になるのです。

それ以外では手紙に時候の挨拶を含める場合、本題に入る言葉として『さて、私儀』というように使用できます。

これは、さて、個人的なことではありますが、という意味を持ちます。

この言葉は書き言葉で用いられることが多いと書きましたが、口頭でも使用可能です。

休職や退職の挨拶などで用いられます。

読み方も一緒に覚えておくと良いでしょう。


「私儀」と『私事』の違いとは

この言葉と似たような意味で最も耳にするのは『私事』だと思います。

こちらは口頭での使用はもちろん、書き言葉としてもよく使われる言葉です。

この二つの言葉の違いは一体何なのでしょう。

まず、意味についてですがこの二つの言葉は同じ、個人的なこと、という意味があります。

他に何か違いがあるとすれば、それは使い方です。

まず、「私儀」は先述した通り書き言葉としても用いられることが多い言葉でもあります。

特に改まった場で使われることが多く、大抵は「私儀」のように単体で使われます。

一方『私事』は主に口頭で使われます。

さらに個人の事情であれば、小さなことでも使われることが多い言葉です。

『私事ですが』や『私事で恐縮ですが』のように、単体ではなく、他の文章と組み合わせて使われます。

ビジネスの場では、直属の上司など詳細を話しておいたほうがいい間柄でなければ、個人的な事情はこのように誤魔化して伝えることが多々あります。

話すと長くなる場合もありますし、吹聴することでもない場合が多いからです。

そんな時に使われるのが、これらのような言葉です。

使い方に明確な決まりはありませんが、公的な場や改まった場では「私儀」を。

そうでない場では『私事』を使う、という風に覚えておけば良いでしょう。


まとめ

個人的な事情というのは、どんな立場であっても発生することです。

いつでも使えるように覚えておきましょう。

タイトルとURLをコピーしました