ビジネスでは「報連相」の誠実な実行が鉄則ですが、場合によってはマナー違反とされるケースも稀にあります。
「突然の連絡となり」は、その例外的なケースに絡むフレーズといえ、これより解説いたします。
「突然の連絡となり」とは?
「突然の」は、「いきなりの」や「想定外の」または「予定外の」という意味です。
「となり」については、「に」同様「変化の着地点」を意味する格助詞の「と」に、動詞「なる」の連用形「なり」が付いたものです。
連用形になっているのは、そこまでの内容を一度切った上で、接続助詞や接続詞なしに次の文章を続けることができる「連用中止法」と呼ばれる技法を用いるためです。
以上のことから、「突然の連絡となり」とは、「いきなりの連絡になって」という意味を、やや格式張った形で表現したフレーズになります。
「突然の連絡となり」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
何らかの理由で、急に連絡しなくてはならなくなった場合、相手にその点を謝罪する意図があるフレーズです。
「急」とは、「知らない相手から」や「本来連絡する時間帯ではない」、または「内容的に想定外」という3つのケースが考えられます。
当然、3つの要素がそれぞれ複合した場合も考えられます。
そして、このフレーズの後には、「申し訳ありません」などの具体的な謝罪内容が概ね続くことになります。
「突然の連絡となり」を使った例文
それでは、具体的にあり得る例文を挙げてみましょう。
・『突然の連絡となり、驚かせてしまいましたが、緊急事態ですのでご容赦ください』
・『突然の連絡となり恐縮ですが、部長からの紹介でご連絡いたしました』
・『突然の連絡となり、恐れ入ります』
・『突然の連絡となり、ご迷惑おかけします』
「突然の連絡となり」の類語による言いかえ
既出の通り、「突然の」については「急な」、「唐突な」、「いきなりの」や「想定外の」または「予定外の」など、様々な代用表現があり得ます。
「突然」に該当する様々な状況に応じて、適切な言いかえ表現を選びましょう。
「連絡」については、具体的な手段である「電話」や「メール」などをそのまま使用して代用することが考えられます。
「となり」は、「になって」や「になってしまって」、またはより丁寧に「になってしまいまして」という言いかえが可能です。
これらを総合的に考えた言いかえ表現は、「唐突なお電話になってしましまして」や「想定外の電話になってしまって」といった形になります。
まとめ
「突然の連絡となり」とは、「急な連絡になって」という意味で、このフレーズの後には、謝罪表現が続く傾向があります。
「突然の連絡」の内容は、「知らない相手からの連絡」または「時間帯的に想定外の連絡」や「緊急の連絡」が考えられます。