ここでは「経緯がありますので」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「経緯がありますので」とは?
「経緯がありますので」は、話の流れとして、そうなるのはこういったことからです、という使い方になります。
例えば、「以前に無理な注文を聞いてもらったという経緯がありますので、○○社から購入することに決めた次第です」といったように用いられ、○○社から購入するのは、以前に無理な注文を聞いてくれたことがあるためだと言っています。
このように、そういうことになるにはこんな理由がある、といった使い方になると考えると分かりやすく、口語、文章を問わず使われている表現です。
「経緯がありますので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「経緯がありますので」は、先のように、そうなるにはこういう理由があると用いられる表現ですが、それがいい方向の話なのか、そうではないのかは使い方次第になります。
「彼にはお金を借りたことがあるという経緯がありますので、断ることができませんでした」のように用いれば、その後者と捉えるのが普通ですが、「こちらが以前にお世話をした経緯がありますので、今回は無理を聞いてもらうことができました」などと使った時には、いい方向の話になるという具合です。
「経緯がありますので」を使った例文
・『あの会社とは以前より競ってきた経緯がありますので、今回の商品でも負けられません』
・『前に何度も遅れたといった経緯がありますので、またそうなったとしても、特に驚きはしません』
「経緯がありますので」の類語や言い替え
・『いきさつがありますので』
「経緯」は、通常は「けいい」と発音し、ビジネスシーンを始めとしてそのように呼んで用いるのが一般的ですが、この「いきさつ」とも読むことができます。
よって、発音が違うだけですが、遭えてこっちで読むことに限定した平仮名のこの形でもよく使われています。
意味は全く一緒なので、どちらを用いても特に変わることはありません。
まとめ
「経緯がありますので」は、そういったことがあったためにこのようになる、するという使い方をする表現です。
その理由をこの前に述べて、それによってどうこうといった内容を後に続けるという用い方になります。