この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「茫然としております」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「茫然としております」とは?
「茫然としております」のフレーズにおける「茫然」の読みは「ぼうぜん」で、「予期せぬことが起きて気が抜けたような状態や、立ち尽くすような状態」を意味する言葉です。
また「しております」は、「しています」の「いる」を謙譲語Ⅱ(丁重語)の「おる」に換えた表現で、「しています」のより丁寧な敬語表現です。
したがって「茫然としております」のフレーズは、「予期せぬことが起きて気が抜けたような状態です」や「予期せぬことが起きて立ち尽くすような状態です」といった意味の敬語表現となります。
「茫然としております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「茫然としております」における「茫然」は同じ読みの熟語である「呆然」が使われることも少なくありません。
「呆然としております」のフレーズの方は、「茫然としております」と同様の意味と共に、「あきれてあっけに取られています」との意味も持っています。
この「茫然としております」のフレーズは、相手の方の親族や会社の社長等が亡くなられた場合のお悔みの言葉で、「突然の訃報に接し、ただただ茫然としております」等と使われます。
また津波等の甚大な災害に遭ったような場合に、相手の方がお見舞いの手紙やメールをくださった際に、「突然の津波で家を流され、未だに茫然としております」と、自分の状態を表すフレーズとして使われることもあります。
「茫然としております」を使った例文
・『お世話になった貴社の専務が亡くなられたの報に接し、ただただ茫然としております』
・『弊社の創業社長が急逝し、社員一同茫然としております』
「茫然としております」の類語や言い換え
「茫然」の類語としては「呆然」や「放心」や「茫然自失」等が挙げられます。
したがって「茫然としております」のフレーズは「呆然としております」や「放心しております」や「茫然自失しております」等と言い換えることが出来ます。
このフレーズを一般の丁寧な表現に言い換えると「茫然としています」となります。
また逆にさらに敬意を高めた表現としては「茫然といたしております」と言い換えることも出来ます。
まとめ
「茫然としております」のフレーズは、「予期せぬことが起きて気が抜けたような状態です」や「予期せぬことが起きて立ち尽くすような状態です」といった意味の敬語表現です。
このフレーズは、相手の方の肉親や会社の関係者が亡くなられた場合に、お悔みの言葉として使われたり、自分の身に起きた突然で思いがけないショックなことに対し、自分の心境や状況を伝える文章でも使われます。