ここでは「蛇足ながら」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「蛇足ながら」とは?
「蛇足ながら」は、余計なことながら、ついでに、という意味で用いられる表現です。
本題になる内容が終わった後に、「蛇足ながら、○○については△△さんも了承済みです」といったような使い方になります。
この時には、その△△さんのくだりの内容は本来必要がないものの、ついでにつけ加えておいたといった具合になります。
「蛇足ですが」という語尾にして使うこともあり、ついでに知らせておいた方がいいだろうと思った内容を最後に綴るために用いられます。
「蛇足ながら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「蛇足ながら」の「蛇足」とは、そのまま蛇の足のことを表しています。
蛇に足は不要なので、余計なものという意味から使われている表現です。
丁寧して「蛇足になりますが」と用いることもありますが、そこまでの文体などから「蛇足ながら」、「蛇足ですが」で十分なことがほとんどなので、あまりその使い方はされていません。
あくまで本来必要のない余計なことを伝えるために用いるため、もう1つ伝えたいことがあった、という場合には向いていないので注意してください。
「蛇足ながら」を使った例文
・『蛇足ながら、先日の○○は特に問題はなかったそうです』
・『最後に蛇足ながら、この前お借りしたDVDはその時にお持ちします』
「蛇足ながら」の類語や言い替え
・『追伸』
最後にこのように用いて何かの内容をつけ足すという場合も多く見られます。
「追伸 当日は○○さんも来られるようです」といったように、「蛇足ながら」とよく似た使い方になりますが、こちらの場合には最後にもう1つ、という意味になり、決して余計なことではなく、それまでに伝え忘れていましたが、という解釈になります。
そのため、その内容によって「蛇足ですが」と使い分けるといいでしょう。
まとめ
「蛇足ながら」は、本来は必要のない内容を最後につけ足す時に用います。
余計なことながら、という意味になるため、それは無くても問題はないものの、ついでに知らせておこうといった使い方になり、必要な内容を続けるために用いる表現ではないので気をつけてください。