トラブルが起きた時、「調整」が必要になることは多々あります。
今回はこの「調整」を使ったフレーズである「調整できました」について、詳しく解説してみたいと思います。
「調整できました」とは?
まず「調整」の意味から考えてみましょう。
辞書的には、「調子を整えたり、過不足に手を加え、本来の状態あるいは正しい状態にすること」とされています。
一方「できました」は、文法的に見れば、この場合「仕上がる」という意味の動詞「できる」の連用形である「でき」に、丁寧表現を作る助動詞「ます」の連用形「まし」が続き、最後には過去を表す助動詞「た」が続く形です。
意味はそのままですから、フレーズ全体の意味としては「調子を整えることができました」となります。
「調整できました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
もっともこのフレーズが使われるのは、「スケジュールの調整」の場面ではないかと思われます。
予定がかち合ったり、二重予約になってしまったりと、ビジネスにおいてもスケジュール調整は日々必要とされます。
「被っていた日程の調整ができました」などと、このフレーズが使われるわけです。
一方で、製造機器やOA機器などの調子が悪いこともそれなりに起こるのがビジネスの世界です。
自分達で何とかする場合でも、専門の知識や技術がある担当者にしてもらうにせよ、無事元の状態に戻せた場合、「調整できました」というフレーズが報告として発せられるでしょう。
つまり、このフレーズがビジネスで使用される場面としては、「スケジュールの調整」と「機器の調整」の2種類が主に考えられるということになります。
「調整できました」を使った例文
それでは、このフレーズが使用されそうな例文を以下に挙げてみましょう。
・『調整できましたが、もし元の状態に戻ってしまったら修理に出す必要があります』
・『スケジュールを上手く調整できました』
「調整できました」の類語による言いかえ
「調整」をどのような場面で使っているかによって、「調整」の言いかえも変わってきます。
まず「スケジュール調整」の場合には、「変更」や「組み替え」が考えられるでしょう。
一方、「機器の調整」の場合には、「良い具合を整えること」を意味する「調節」や「間違った点を改める」という意味の「修正」がまず候補として挙げられます。
尚、ソフトウェアの不具合の調整は「修復」を当てても違和感はありません。
ただ、「修理」まで行くと、構造的な問題を治すという意味で単なる「調整」よりも大掛かりな印象があり、適切とまでは言えない可能性があります。
また、「できました」については、この場合は「仕上がる」という意味で使用されていると説明した通りですので、「完了しました」や「終わりました」または「終了しました」で代用できるでしょう。
以上を踏まえると、「スケジュールの変更が終わりました」や「モニターの調節が完了しました」などの全体の言いかえが考えられます。
まとめ
「調整できました」は、スケジュールや機器の調整が無事完了した場合に用いられるフレーズです。
