使い道が分からない表現があると、戸惑ってしまうもの。
「謹んでご辞退申し上げます」の意味と使い方を見ていきましょう。
「謹んでご辞退申し上げます」とは?
「謹んで」とは、丁重に物事をおこなう様子をあらわします。
相手に対する敬意をにじませる、落ちついた言い方です。
また「ご辞退申し上げます」は「辞退させていただきます」という意味があり、金品の受け取りを拒否する際に使われています。
「勝手ながら、ご辞退します」というニュアンスがある文といえるでしょう。
「謹んでご辞退申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
身内が亡くなって、そのことを色々な方にお伝えしなければいけない時があります。
ただ故人の遺言をもとに、供花や香典を遠慮したいことも。
このような時に使われているのが「謹んでご辞退申し上げます」です。
「謹んで」という恭しい表現が含まれているので、相手を立てつつ物腰穏やかに「金品の受け取りは、ご遠慮いたします」のひと言を伝えられます。
一方でこちらの文言は、お葬式で使われることが多い文言。
華やかなビジネスシーンでは、少々角が立って聞こえてしまう場合もあるので、時と場にあわせた使い道を考えていきましょう。
「謹んでご辞退申し上げます」を使った例文
・『こちらの都合で申し訳ありませんが、謹んでご辞退申し上げます』
・『お気遣いの御供花や御香典は、謹んでご辞退申し上げます』
「謹んでご辞退申し上げます」の類語や言い替え
似ている言い方に「固くご辞退申し上げます」があります。
「固く」は強める意味あいがあり、例外は認めないという強い思いをあらわしています。
きっぱりと線を引きたい時に適していますが、言葉を補わないときつい印象を与えることも。
配慮をにじませていきましょう。
言い替えの表現に「大変申し訳ございませんが、お気遣いはなさらぬようお願いいたします」があります。
まとめ
「謹んでご辞退申し上げます」を解説しました。
気になる表現の意味を知って、あなたの社会人生活に役立てていきましょう。