人を優遇することに関わるフレーズには、「贔屓目に見ても」というものがあります。
人を評価する際に使われるものですが、注意点も存在しています。
贔屓の意味から、その使い方までも確かめてみてください。
「贔屓目に見ても」とは?
特定の人や物事に対して好意的な見方をすることを表したもので、優劣などを評価する時に使われます。
「贔屓」は自分の気に入る側を優遇するとの意味です。
「贔屓目に見ても」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
身近な物事や人物のことを、他よりも好意的に見ることがあります。
その物事や人物の優劣や勝敗について、評価したり考える時などに「贔屓目に見ても」を使うことが可能です。
贔屓目に見ても「相手のほうが有利」のようにネガティブな結論に至らせる用法のほうが目立ちます。
しかし「贔屓目に見ても問題はなさそうです」のようにポジティブに使うことも可能です。
誰や何を贔屓目に見ているのかは、はっきりさせたほうが分かりやすくなるでしょう。
注意すべきは、目上の人物を評価する上でこれを用いると、失礼にあたることです。
またこのフレーズは敬語ではないので、相応しい形に言い替えが必要な場合もあります。
「贔屓目に見ても」を使った例文
・『どう贔屓目に見ても、彼らに勝ち目はなさそうです』
・『仮に相手のほうを贔屓目に見ても、我が方は大丈夫ではありませんか』
「贔屓目に見ても」の類語や言い替え
「贔屓目に見ましても」は、上の言い方をより丁寧にした形です。
「贔屓目に判断しましても」は、考えをまとめて定める意味の「判断」を用いた言い方となります。
「好意的に見ても」は、あるものや人を尊重して好ましく接することを表す「好意的」を用い、同じ意味としたものです。
「甘く見積もっても」は、自分に有利な捉え方をすることを表しています。
「色眼鏡で見ても」の場合は、先入観や偏見を持った見方をすることを表す慣用句ですが、この場合は好意的な意味は入っていません。
まとめ
特定の人などを優遇して見ながら評価をする場合にに「贔屓目に見ても」を使うことが出来ます。
これはネガティブな用法がされがちですが、ポジティブに使うこともできるのでした。
「甘く見積もっても」など、さまざまな言い替えを選ぶこともできるので考えてみてください。