ここでは「遠方にて」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「遠方にて」とは?
「遠方にて」は、遠くに居るという使い方になります。
例えば、「すぐに駆けつけようと思いましたが、遠方にてそれが叶わず申し訳ありません」といったような使い方をする表現で、そこまで簡単に行くことができないといった時によく用いられます。
先のように丁寧にそうとはできなかったという使い方をする場合が多く、「折角のご招待ですが、こちら遠方にて参加は少し難しいです」などという用い方は、ビジネスシーンでもまま見られます。
「遠方にて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「遠方にて」は、そのような状態なので、と用いる表現です。
そのため、前述したような使い方がほとんどになりますが、そこまで遠い場所に住んでいるという解釈になる用い方だけでなく、「現在○○県に出張中のため、遠方にてすぐにお伺いすることは難しいです」などと使うこともできます。
そういった一時的な場合も含め、その場所まで訊ねるように呼ばれたり、招待があったような場合に、遠くに居るという意味で用いられています。
「遠方にて」を使った例文
・『すぐにお伺いしたいところですが、現在出先で遠方にて、すぐには難しい状態です』
・『午前中にお訊ねする予定でしたが、急な対応が入ってしまい、現在遠方にて作業中のため、午後の3時くらいになってしまうと思われます』
「遠方にて」の類語や言い替え
・『遠方のため』
このような形にしても、同様の意味で使うことができます。
「現在遠方のため〜」のように、今そのような状態だと用いたり、「当方遠方のため、そちらのイベントへの参加は難しいです」と使うと、住んでいる場所や勤務先がそこから(こちらから)は遠いという用い方になります。
どちらでも特に変わりはありませんが、口語で使う時にはこの「〜のため」の方が向いていることが多いです。
まとめ
「遠方にて」は、遠くに居るということを表現するために用います。
そのために何かに参加できない、その時間には間に合わない、遅れてしまうといったように使われており、ビジネスシーンでもそのような事情があると相手に伝えるために色々なケースで用いられています。