ここでは「風邪など召されませぬよう」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「風邪など召されませぬよう」とは?
「風邪など召されませぬよう」は、季節に合った文章の締めとして使われる表現の1つです。
風邪をひかないようにと相手の身体を気遣っていますが、冬の間の定型表現と言えるものなので、意味はあまり気にせずに文末の挨拶として用いて構いません。
冬にしか使わない表現だけに、この前に「めっきり寒くなってまいりましたので」などとつけて使うことが多く、タイミングによっては「当地にも初雪が舞っておりますが」といったような表現を用いることもできます。
尚、その相手が風邪をひいていると分かっている場合や、その他の病気などにかかっている時には使うべきではなく、少なくともそういったことを知らない状態で使うべき表現です。
「風邪など召されませぬよう」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「風邪など召されませぬよう」は、文章で使う表現で、ビジネスでもお得意様への連絡の文末などでよく見掛けます。
この後ろに「ご注意ください」などとつけて、文章として完成させて使います。
このままの表現で間違いではありませんが、若い人が使う場合、「風邪など召されませんよう」と「ぬ」を「ん」にした方が無理がなく、自然な物言いに見えます。
この手の定型表現には歴史的仮名遣いと称される同様の古文で見るような言葉遣いがまま見られますが、そのままではこちらの「ぬ」のように年代的に合わないと思った時には、自分なりにスムーズな表現に変えてしまって構いません。
よく見聞きする定型表現とは言えど、そのまま使わなくてはいけない訳ではありません。
尚、このように使われた側はこの気遣いに対して特に反応する必要はなく、使う側もそれを求めてはいけません。
「風邪など召されませぬよう」を使った例文
・『寒さ厳しき折から、お風邪など召しませぬようお気をつけください』
・『時節柄、お風邪など召しませぬようどうぞご自愛ください』
「風邪など召されませぬよう」の類語や言い替え
・「体調を崩されませぬよう」
冬にシーズンの間には「風邪など召されませぬよう」の言い替え表現になります。
こちらの場合、冬に限定することなく挨拶文に用いることができるで便利な言葉で、言葉遣いでも同様に「体調を崩されませんよう」として使った方がいい場合も多いです。
まとめ
「風邪など召されませぬよう」は、冬の間に文章に締めの挨拶文によく用いられます。
「風邪」という言葉を使っているので他のシーズンには向きませんが、ビジネスでも度々見掛ける冬の季節ならではの定型表現です。