この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「キャンセルさせていただきたく」について、その意味や、使い方や言い換え表現などを徹底します。
「キャンセルさせていただきたく」とは?
「キャンセルさせていただきたく」のフレーズにおける「キャンセル」は、「契約や予約や約束を取り消すこと」を意味するカタカナ語です。
次の「させていただきたく」は「させてもらう」の謙譲語の「させていただく」に、願望を表す「たい」の連用形が付けられた表現です。
したがって、「キャンセルさせていただきたく」のフレーズは、「契約や予約や約束を取り消させてもらいたく」との意味の敬語表現となります。
「キャンセルさせていただきたく」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「キャンセルさせていただきたく」のフレーズの後ろには、「存じます」や「ご連絡いたします」や「お願い申し上げます」等の言葉が続けて使われます。
取引先に対して注文を取り消す際や、宿泊施設や飲食店の予約を取り消す際や、約束していたことを中止にしたりする際に、このフレーズに先に記した言葉を添えて使われます。
ここで使われている「させていただく」は、本来二重敬語ですが、相手からの許可が必要で、かつそれが自分にとってメリットになる場合のみ、使っても間違いとはならないとされています。
このフレーズは、この条件を満たしていると言えるので、間違いではなく正しい敬語表現だと言えます。
ただし、この表現を使うのが不安な場合は「キャンセルいたしたく」と言い換えると良いでしょう。
「キャンセルさせていただきたく」を使った例文
・『申し訳ございませんが、宿泊予約をキャンセルさせていただきたく、ご連絡申し上げます』
・『生産予定が大幅に変更になったため、一昨日の発注をキャンセルさせていただきたく存じます』
「キャンセルさせていただきたく」の類語や言い換え
「キャンセル」の類語としては、「取り消し」や「中止」が挙げられます。
したがって「キャンセルさせていただきたく」のフレーズは「取り消しさせていただきたく」や「中止させていただきたく」と言い換えることができます。
また、先にも記した通り、このフレーズは「キャンセルいたしたく」と言い換えることもできます。
まとめ
「キャンセルさせていただきたく」のフレーズは、「契約や予約や約束を取り消させてもらいたく」との意味の敬語表現です。
キャンセルをお願いする際に使われるフレーズです。