ビジネスの現場では、さまざまな用語が使われます。
その中には、時にはその使用法を間違って覚えているケースもあります。
ここでは、「大変なときにも関わらず」という言葉のビジネスでの使われ方に関して詳しく解説します。
「大変なときにも関わらず」とは?
「大変なときにも関わらず」とは、一般的には、「大変な状況であるにも関わらず」ということを意味する言葉です。
「大変」とは、「甚だしい」ということで、実際には「変化や状況が甚だしい」あるいは「状況が平静ではない」という意味です。
そして、「とき」は時間ではなく、状況のことで、「にも関わらず」は、逆説の接続語で、前の文章の時にはあり得ないことが後に現れます。
したがって、これらを総合すると「平静ではない状況であるのに」という意味になります。
「大変なときにも関わらず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「大変なときにも関わらず」をビジネスで使用するのは、主に、相手や第三者が、普通の状態ではないときです。
例えば、2日間寝ていないとか、インフルエンザで熱が40度あるとか、仕事がいつもの倍くらいあるとかです。
このとき、注意すべきは、自分が本当にその人の状況を把握しているかということです。
そうでなければこの表現は使うべきではありません。
「大変なときにも関わらず」の正しい文章表現
ここでは「大変なときにも関わらず」の正しい表現に関して解説します。
この表現は、後に続く文章が「大変なとき」には通常あり得ないようなことである必要があります。
「大変なときにも関わらず」を使った例文
・『この度は、年末の大変なときにも関わらず、ご協力いただきましてありがとうございました』
・『大変なときにも関わらず、このようなお願いをすることをお許しください』
「大変なときにも関わらず」の類語や言い替え
「大変なときにも関わらず」の類語や言い換えの言葉としては、「尋常ではない状況にも関わらず」のようなものがあり、意訳すると「このようなときに」と言い換えることもできます。
まとめ
この記事では、「大変なときにも関わらず」のビジネスでの使い方に関して解説してきました。
今回ご紹介した言葉以外にも、使い方が難しい言葉はたくさんあります。
この機会に言葉に関する知識を蓄えておきましょう。