ビジネスやフォーマルな場面では、時に普段見たこともないような表現に出会い戸惑うことがあります。
「諾否について」もそれに該当しそうなフレーズであり、今回はこのフレーズについて解説してみましょう。
「諾否について」とは?
まずは「諾否」の読み方ですが、「だくひ」と読みます。
「許諾」や「承諾」に使われる「諾」には、「肯定的な返事をする」という意味があります。
また「否」は「否定」という言葉でもわかるように、この場合は「諾」の反意語として機能しています。
つまり、「諾否」とは「承諾するかしないか」という意味になります。
それを踏まえると、「諾否について」というフレーズは、「承諾するかしないかについて」という意味になります。
「諾否について」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでは、相手の意思確認が必要になるケースが多々見られます。
法律上、意思確認ができないと契約が成立しないからです。
意思確認が取れないままだと、何時まで経っても契約が成立しないので、そのまま放置するわけにはいきませんから、意思確認はなるべく早くする必要があります。
「諾否について」は、そのような意思確認のやり取りの中で使われるフレーズなのです。
具体的には、「諾否についてご連絡ください」などと使います。
「諾否について」を使った例文
それでは、「諾否について」を用いた、既に挙げたもの以外の例文を挙げてみましょう。
・『諾否については後からご連絡いたします』
・『諾否についてご確認させていただきたく存じます』
「諾否について」の類語による言いかえ
「諾否」は「承諾するかしないか」という意味です。
「承諾のご確認」とすれば、「どちらか確かめる」という意味合いが加わりますので、代用表現として機能するでしょう。
また、「承諾の有無」や「承諾の可否」も、ほぼ同じ意味を作り出せます。
次に、「について」は「に関して」や「につきまして」で言いかえられます
以上を踏まえると、「承諾のご確認につきまして」や「承諾の有無に関して」などの表現が「諾否について」の言いかえとして利用可能です。
まとめ
「諾否について」とは、「承諾するかしないか」を相手に確認したり尋ねたりする場合に用いるフレーズです。