ビジネスの世界では、あらゆるチャンスを求めて、日々情報を収集しているビジネスマンで溢れています。
相手から情報が送られてくるケースも含め、「興味深く拝見しました」というフレーズは、そのような情報が気になった場合の定番表現であり、これより詳しく解説いたします。
「興味深く拝見しました」とは?
「興味深く」とは、対象に「強く心惹かれながら」という意味です。
「拝見」は、「見る」の謙譲表現であり、拝見する対象はこのフレーズを伝える相手に関係する「資料」や「書類」などになります。
また、最後の「しました」は、文法的には「する」の連用形「し」に、丁寧表現の助動詞「ます」の連用形「まし」が付き、最後の締めに過去や完了を表す助動詞「た」の終止形が続く形です。
この部分の意味は、見たそのまま「しました」という丁寧表現になります。
以上、これら全体を踏まえた意味は、「強い興味を持って(相手に関係する資料などを)見させてもらいました」という内容です。
「興味深く拝見しました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
自分で調べたか見つけ出してきた、あるいは相手から送られてきた資料や書類または論文などを見て、相手に問い合わせたり回答する際に使用するフレーズです。
自分で見つけてきた資料などの場合には、乗り気な意味での「問い合わせ」として使用されます。
ただ、相手から送られてきた資料などについては、必ずしも「乗り気」な意味とは限らず、相手に配慮した表現である可能性もないわけではありませんので、注意しましょう。
「興味深く拝見しました」を使った例文
それでは、具体的な使用パターンを挙げてみましょう。
・『貴社の新商品のパンフレット、興味深く拝見しました』
・『学会で発表された論文について、興味深く拝見しました』
「興味深く拝見しました」の類語による言いかえ
「興味深く」の言いかえ表現としては、「強い興味を持って」や「大変関心を持って」または「とても面白く」などが挙げられるでしょう。
「拝見しました」は、「見させていただきました」や「読ませていただきました」で代用表現が成立します。
以上のことから、「大変関心を持って読ませていただきました」などが、このフレーズの言いかえ表現になります。
まとめ
「興味深く拝見しました」は、資料や書類などを読んで興味を惹かれ、相手に問い合わせる際に用いるフレーズです。
一方で、相手から送られてきたモノを見た場合の回答や感想としては、必ずしも肯定的な返事で使用されるものとは限りませんので、若干注意が必要です。