働き方改革など、最近は長期休暇を取ることができるビジネスマンも増えてきています。
当然、長期休暇は周囲に与える影響も大きく、必要な準備や後始末も増えるはずです。
今回はこれに関係する「長期休暇を取っており」というフレーズについて解説いたします。
「長期休暇を取っており」とは?
「長期休暇」は、言うまでもなく「長い休み」であり、基本的に有給休暇のことを指します。
次の「取っており」の部分は、文法的に解説してみましょう。
「取る」の連用形「取り」に接続助詞「て」が付き、本来であれば「取りて」となるところ、発音しにくいので「取って」という読み方に変える、いわゆる「促音便」化がされています。
また、「おり」は「いる」の謙譲表現「おる」の連用形となっています。
連用形になっている理由は、一度文章を切った後、接続詞や接続助詞なしに読点のみで次の文章とつなげることができる「連用中止法」を使うためです。
フレーズ全体の意味は、「長期の有給休暇を取っていて」という内容を謙譲表現にしたものです。
このフレーズは、何らかの目的で、「長期休暇を取っている」という状態を説明するために使用されます。
「長期休暇を取っており」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
例えば、担当者が長期休暇中で不在時に、取引先から急な連絡が職場に入ったとしましょう。
その場合、「担当者が長期休暇を取っており、私が代理で対応いたします」などと使われます。
また休暇中の本人の携帯電話に、取引先から連絡が入った場合、「只今長期休暇を取っており、私は対応できませんので、会社の代わりのものにやらせます」などと用います。
「長期休暇を取っており」を使った例文
それでは、他に考えられる実際の使用例を挙げてみましょう。
・『現在長期休暇を取っており、ご迷惑をおかけしております』
・『本人が長期休暇を取っており、私から伝言いたします』
「長期休暇を取っており」の類語による言いかえ
「長期休暇」自体は、「長期休養」などによる言いかえも考えられますが、体調不良の場合と区別がつきづらく、そのままの方が適切です。
「取っており」は、「取得して」と丁重表現を使った「おりまして」による「取得しておりまして」で代用しましょう。
以上のことから「長期休暇を取得しておりまして」が言いかえ表現となります。
まとめ
「長期休暇を取っており」とは、長期休暇を取っていることを説明するためのフレーズです。
休暇中の本人や職場の同僚などが、休暇中にかかってきた電話やメール、もしくは直接の訪問に対する対応時に使用するフレーズです。