この記事では、「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」とは?
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」は、相手に是非知って欲しい事柄について、詳しく説明したいと申し出る丁寧な表現です。
「申し上げたく存じます」は「申し上げ+たく+存じます」で成り立っていて、「申し上げ」は「うやうやしく言う」という意の謙譲語、「申し上げる」の連用形、「たく」は希望の意味の助動詞「たい」の連用形、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「内容の詳しい説明をうやうやしく言いたいと思う」の敬語表現になります。
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」は、自社の商品・サービスをより売り込みたい時、自分の企画やアイデアを理解して欲しい時、会議やプレゼンで本題に入る時などに使われます。
自分が一方的に良いと思っていることですので、相手の反応を見ながら話を進めていく様にしましょう。
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」の正しい敬語表現
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『内容を詳しくご説明申し上げたく存じます』
「申し上げる」は、元々身分の高い人にうやうやしく言うという意でしたが、現在では動詞「言う」の謙譲語「申す」に対して、「言う対象を敬う語」として使われています。
基本文型は「お・ご(自分の行為)申し上げる」であることから、「ご説明」になります。
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」を使った例文
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」を使った例文は以下の通りです。
『弊社の新サービスについて、内容を詳しく説明申し上げたく存じます』
現在相手が利用しているサービスについて、自社でより良いサービスを提供することになったので、是非乗り換えを毛等して欲しいことを表しています。
『研修カリキュラムについて、内容を詳しく説明申し上げたく存じます』
社員研修を請け負う業者が、どの様な内容になるのか打ち合わせしたいと伝えています。
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」の類語や言い替え
「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」の類語や言い替えは以下の通りです。
『内容を詳しく説明させていただきたく存じます』
「させていただく」は過剰敬語で「相手の許可が必要な場合」「自分にメリットがある場合」にのみ使えます。
ただし、慣習的に非常にへりくだった表現として使われることもあり、必ずしも間違いとは言えません。
この場合は説明する場を設けるのに相手の許可が必要なことから、使っても問題ありません。
『内容を詳しく説明させていただければ幸いです』
「いただければ」は「いただく」の可能形「いただける」の仮定形「いただけれ」+接続助詞「ば」、「幸いです」は「〜してもらえるとありがたい」の丁寧語です。
『内容を詳しく説明できればと存じます』
「させていただく」を使わない表現です。
まとめ
今回は「内容を詳しく説明申し上げたく存じます」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。