ここでは「ご無用です」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご無用です」とは?
「ご無用です」は、それは必要はないという意味で用います。
「心配はご無用です」と使うと、心配してもらう必要はないと言っており、この使い方はよく見聞きしますが、転じて「(それについては)大丈夫だ」という解釈になります。
何かが必要はないとする全ての場合に使えるという訳ではなく、例えば、何かを持ってきてもらう必要はないといった用い方には向いておらず、その時には「それを持ってきてもらう必要はありません」とそのまま使う方が合っています。
よって、使い方を限定して「それは必要はない」という解釈で用いる表現だと考えていいでしょう。
「ご無用です」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご無用です」は、先の「心配はご無用です」といった使い方や、メールなどに対して返事は不要だと、「返信はご無用です」のように用いられている表現です。
この手の使い方以外にはそれほど適しているとは言えず、これらの用い方が大半を占めています。
何かを持ってきてもらう必要はないなどと使うには向いていないと書きましたが、その時には「(その)用意はご無用です」や「必要はご無用です」といった形で使うとよく、この形であれば、色々な対象に必要がないと用いることができます。
その具体的な例は以下の例文の項で紹介します。
「ご無用です」を使った例文
・『雨天の場合には室内に場所を変えて行いますので、雨具の用意はご無用です』
・『そちらは弊社の仕事になりますので、行っていただく必要はご無用です』
「ご無用です」の類語や言い替え
・『ご不要です』
こちらも、それは必要がないという意味になる表現です。
「ご無用です」より使える幅が広く、そちらの使い方に加えて「改めてのご注文はご不要です」、「対面での受け取りはご不要です」などと色々な用い方をすることができます。
「ご不用です」としても構いませんが、そちらはあまり一般的ではありません。
まとめ
「ご無用です」は、何かの必要はないという使い方になります。
ですが、使える対象がそれほど広くなく、「心配は〜」や「返信は〜」といった用い方が多い表現となっています。
類語として挙げた「ご不要です」の方が使いやすいため、よくそちらに言い替えられて使われています。