ここでは「ご尽力いただいたにもかかわらず」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご尽力いただいたにもかかわらず」とは?
「ご尽力いただいたにもかかわらず」は、誰か、または会社などの団体に協力をしてもらったのに、という意味になります。
「○○様にご尽力いただいたにもかかわらず、このような結果となってしまったことをお詫びいたします」などと用いられ、この場合には、その人に協力をしてもらったのに、いい結果を出せなかったと詫びている使い方です。
「尽力」は力を尽くす、という意味になるので、その人に力を尽くしてもらったのに、と言っていますが、実際にそこまでではない時でも、その相手を立てるためにこのように使うことがあります。
「ご尽力いただいたにもかかわらず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご尽力いただいたにもかかわらず」は、前述で挙げた例のように、協力をしてもらった人に対して申し訳ないという意味から使う表現です。
ビジネスシーンでは、「貴社にもご尽力いただいたにもかかわらず〜」のように、その相手を他社として用いることも多いです。
先のように、協力をもらった相手を立てて使っているので、基本的にはその相手に対して用いることになりますが、A社に対して「貴社、及びB社にご尽力いただいたにもかかわらず〜」といったように、それ以外の相手を対象にすることもできます。
「ご尽力いただいたにもかかわらず」を使った例文
・『多大にご尽力いただいたにもかかわらず、申し訳ありませんでした』
・『○○さんにご尽力いただいたにもかかわらず、このようなことになってしまってお詫びの言葉もありません』
「ご尽力いただいたにもかかわらず」の類語や言い替え
・『ご助力いただいたにもかかわらず』
この「ご助力」とすると、あくまで手伝いといった解釈になり、「ご尽力」とした場合よりも実際の協力の度合いが少し低い場合に向いています。
ですが、使い方は同様で、その相手に申し訳ないと考えて用いる表現で、「ご尽力」では仰々しくなってしまうと思う場合によく使われています。
まとめ
「ご尽力いただいたにもかかわらず」は、何かしらの協力を得たものの、それを活かせなかったといった解釈で使われる表現です。
それをしてくれた相手を立てて用いるもので、このように使う相手以外を対象にして使っても構いません。
