ここでは「万が一に備えて」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「万が一に備えて」とは?
「万が一に備えて」は、まずないケースに備えて、という意味で使われています。
この「万が一」は文字通り、1万のうちの1つ、というくらい確率的に低い場合のことを表しており、ほとんど起こらないに等しいながら、そういった時に備えてどうこうしておく、と用いられます。
例えば、「まず大丈夫だと思いますが、万が一に備えてバックアップを用意してあります」などと使われており、そういったことはほとんど考えられないが、そんなことがあった時には、という用い方専用の表現になります。
「万が一に備えて」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「万が一に備えて」は、そういったときに備えて、と使う表現ですが、語尾次第では、「間違いありませんので、万が一に備えておく必要はないと思います」といったような使い方もすることができます。
この場合、些細な確率であってもその準備は必要がないと言っており、それだけ自信があるとアピールしていることになります。
また、「万が一に備えての準備はしなくていいのでしょうか」のように、それを行わなくていいのかと使うこともでき、このような用い方もよく見られる表現です。
「万が一に備えて」を使った例文
・『そんなことはないとは思いますが、万が一に備えていつでも旧システムに切り替えられるようになっています』
・『万が一に備えての準備は万端なので、何の心配も要りません』
「万が一に備えて」の類語や言い替え
・『もしもの場合に備えて』
この「もしもの場合」としても、似た意味になります。
ただし、「万が一」よりその確率が少し高いといったニュアンスになるため、それがまず起こらないだろうと思う時には「万が一に〜」と使う方が向いています。
こちらの表現も、「もしもの場合に備えての準備は必要ないでしょう」などといった使い方をしても構いません。
まとめ
「万が一に備えて」は、まずないケースながら、そういったことが起こってしまった時に備えて、という使い方になる表現です。
語尾次第では、そういった必要はない、その必要があるかといった用い方をすることもできます。
