緊張すれば何事も上手く行かないことがありますが、そんな状態を表す時は「地に足がつかない」が使われます。
適切な表現ですが、使い方によっては問題も発生するかも知れません。
どのように使って行けばいいかなどを確かめてみましょう。
「地に足がつかない」とは?
気持ちが高ぶっていたり緊張をしているせいで、行動が落ち着かず、しっかりしていない状態を表す慣用句です。
「地に足がつかない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務を始めたばかりの時期や、失敗が許されない状況では、緊張して行動がしっかりしないことがあります。
そのような時に「地に足がつかない」を使うことが可能です。
自分や他者の地に足がつかない状況を報告したり、人にそれを正すよう忠告することもできるでしょう。
用いる場合は、「緊張しているので」などと、何故地に足がつかないかを説明すると分かりやすくなります。
また地に足がつかないから、どう思うかを伝えることも可能です。
ただし人に忠告する際に用いると、上から目線的になってしまうので注意が必要になります。
また「足が地につかない」としても間違いではありませんので、この点にも気をつけてください。
「地に足がつかない」を使った例文
・『いま私は緊張しすぎて、地に足がつかない状態です』
・『いつまでも地に足がつかないようでは、この先が思いやられます』
「地に足がつかない」の類語や言い替え
「浮足立つ」は、不安や恐れなどがあって、落ち着かないことを表します。
「気もそぞろ」は、あることに心を奪われ落ち着かない様子を表す、古風な言い回しです。
「腹が据わらない」は、物事に動揺している様子を表します。
「足もとが定まらない」は、力が入らずよろめいたり、気合が入っていない状態のことです。
「手につかない」は、他に気を奪われて、身が入らないことを表します。
「狼狽える(うろたえる)」は、どうしてよいか分からずに、取り乱すとの意味を持つ表現です。
まとめ
行動が落ち着かなくてしっかりしない状況が、「地に足がつかない」なのでした。
そんな状態を報告したり忠告にも使えますが、忠告の場合は上から目線になったりするので気をつけてください。
「気もそぞろ」など似た意味の表現を幾つも見つけることができるので、言い換えも考えてみましょう。