「心ならずも」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「心ならずも」とは?
このフレーズは、本心ではない、不本意であるという意の「心ならず」という言葉から由来している語句だと言われています。
「心」とは人に備わった知覚・感覚・感情・思考・意思などのはたらき全般のことを示します。
そのため、「心」にまつわる慣用表現は多く、「心」を使った表現の役割は重要です。
「心」は象形文字で、心臓の形を表わしており、「こころ」にまつわるフレーズは数多くあります。
これらは、大きく分けて知(精神)・情(感情)・意(意思)の三つのカテゴリに分けられ、例えば「心が広い」は「知」に、「心が騒ぐ」は「意」に分けられ、このフレーズは「情」に分類されます。
「心ならずも」も何かをしようとする意思の働きに関する語句のためです。
同じカテゴリには「心構え」「心づもり」などが入ります。
なお、このフレーズは「自分の意思に反して」「希望や願いとは違うが」「自分の本意ではないがやむを得ず」といった意味になります。
「心ならずも」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、不本意ながらも意図しない結果になってしまったことを表わす言いまわしです。
たとえ不本意であっても、結果的に迷惑をかけたのであれば、自分の責任や非を認め、謝罪すべきです。
ただし、このフレーズは敬語ではないため、ビジネスや公式の場では使わないようにしましょう。
もし使う場合は、「不本意ではございますが」や「意に反しまして」などの言いまわしを使用します。
「心ならずも」を使った例文
・『心ならずも損害を与えてしまいました』
・『心ならずもご迷惑をおかけいたしました』
・『心ならずもその案に同意してしまった』
「心ならずも」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
「意に反しまして」「不本意ながら」「やむ無く」「意図したものではないとはいえ」「残念ながら」「仕方なく」などがあります。
「意に反しまして」とはほぼ同じ意味で可能使用です。
「不本意ながら」は自分の意志に反した行動を取った場合に使用します。
「やむなく」は他に選択の余地がなかった場合などに使用します。
まとめ
このフレーズには「自分の意思とは反して」「意図したものではないとはいえ」といった意味合いがある言いまわしです。