正しい表現なのか、不安になるビジネス敬語があります。
「私の力不足で」の意味と使い方をおさらいしましょう。
「私の力不足で」とは?
この場合の「私」は「僕、俺、私(わたし)」のビジネス風の言い方です。
「わたくし」と読みます。
また「力不足で」は、力が足りないこと。
勉強不足あるいは経験不足によって、期待通りの成果が出なかったことを伝えています。
こちらの至らない点を、お詫びする言い方といえるでしょう。
「私の力不足で」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
がんばったものの、空回りして先方に迷惑を掛けることもあるかもしれません。
とくに不慣れな業務を初めて請け負った時は、気を付けていても、経験の少なさからミスも出るものです。
「私の力不足で」は力量が足りず、失敗をした時に使います。
責任はこちらにあることを認めているので、潔くお詫びができるでしょう。
一方で「私の力不足で」を毎回のように繰り返していると、成長できない人あるいは個人に押し付ける企業と思われます。
力不足であるのなら、なおのこと「再発しないような手立て」を組織単位で打っておくことも大切。
同じミスをしないように先輩や上司の協力を仰ぎながら、仕事のやり方を見直しておきましょう。
「私の力不足で」を使った例文
・『私の力不足です。誠に申し訳ございません』
・『私の力不足で、ご迷惑をお掛けしました』
「私の力不足で」の類語や言い替え
似ている言い方に「私の力不足により」があります。
「で」を「より」に直すだけで、どこかフォーマルな表現に感じられます。
「私の力不足により、皆様に多大なご迷惑をお掛けいたしました」と引用します。
言い替えの表現に「至らない点が多々あり」や「弊社の不手際によって」や「過ちをおかしてしまい」そして「当方に誤りがあり」があります。
「私の」は個人の謝罪をあらわしますが「こちらの」や「当方の」「弊社の」と組織単位の言葉を入れると、さらに品の良い謝罪文になるでしょう。
まとめ
「私の力不足で」を解説しました。
気になる表現を正しく学んで、敬語のスペシャリストを目指していきましょう。