「お手を煩わせるのは忍びないので」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「お手を煩わせるのは忍びないので」とは?
「お手を煩わせるのは忍びないので」とは、ビジネスで使われる会話やメールなどにおいて「お手数をおかけするのは申し訳ないと思っておりますので」もしくは「ご面倒をおかけすることは心苦しいのですが」などという意味合いで使われている言い回しです。
本来は異なる会社や団体などと足並みを揃えて進めていく必要があるような業務や作業などに取り組んでいく過程では、関係者に対して与えてしまう余計な手間や負担、ないし無駄な時間などについては極力避けて通っていかなければなりませんが、日々のように生じる応対の中で先方に向けて「お力添えをいただくのは申し訳ないと思っておりますので」などというニュアンスで使用されています。
「お手を煩わせるのは忍びないので」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お手を煩わせるのは忍びないので」とは、「厄介ごとを持ち込んでしまうのは失礼と存じておりますので」あるいは「御社に骨を折っていただくのは耐えられない事態でございますので」などという意味合いで使われている言い回しです。
「忍びない」とは「我慢するのが難しい」もしくは「見ていられない気持ちに包まれる」などというニュアンスで使われている言葉で、「手を煩わせる」と組み合わせることで、「相手に与えてしまう労力や骨折りなどについては納得することができない」などという意味をもつようになり、関係者への気づかいや心配りなどの意を表明することができる表現として用いられています。
「お手を煩わせるのは忍びないので」を使った例文
・『次回予定しております会合における場所と時間の調整につきましては、お手を煩わせるのは忍びないので弊社にて執り行う所存でございます』
・『本会議で取りまとまった事項につきましては、お手を煩わせるのは忍びないのでこちらから速やかに関係者へ向けて周知連絡をさせていただきます』
「お手を煩わせるのは忍びないので」の類語や言い替え
・『余計なお時間をお使いいただくのは失礼と存じておりますので』
・『ご迷惑をおかけするのは申し訳ないと思っておりますので』
・『お手伝いいただくのは悪いと感じておりますので』
まとめ
「お手を煩わせるのは忍びないので」とは、ビジネスの場において「ご対応いただくのは恐れ多いことであると存じておりますので」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどをきちんと理解した上で、その時の場面や状況などに応じて丁寧に使いこなしましょう。