「すっかり失念」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「すっかり失念」とは?
「すっかり失念」とは、ビジネス上で使う会話やメールなどにおいて「完全に忘れておりました」または「覚えていることはほとんどないと存じます」などという意味合いで使われている言い回しです。
元々は別々の企業や団体などと共に取引や商売などを執り行っていく過程では、関係各所の担当者や代表の者などで話を取りまとめていきますが、数多く発生するやり取りの渦中で忘れていたために行うべきことをしなかったり、必要な手順や段階などを飛ばしてしまった場合などに使用されています。
「すっかり失念」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「すっかり失念」とは、「覚えておくべき事柄についてすべて忘れてしまいました」あるいは「完全にど忘れしておりました」などという意味合いで使われている表現です。
ビジネス上では業務関係者や責任者などで取り決めたルールや決まりごとなどについてはきっちりと守りながら取り組んでいかなければなりませんが、行うべき順序を忘れて間違ったやり方をしてしまったり、従来の方法以外で処置をしてしまった場合などに用いられている文言で、失念したことで発生してしまった不具合や不備などについては速やかに対処する必要があります。
「すっかり失念」を使った例文
・『御社からいただきました商品発注依頼につきましては対応が済んでおりますが、値札を付けるのをすっかり失念してしまいました』
・『すっかり失念してしまいましたが、今後はこのようなことがないよう深く注意してまいりたいと思います』
「すっかり失念」の類語や言い替え
・『すべて忘却してしまいました』
・『覚えていることはひとつもございません』
・『記憶が定かではない状況でございます』
まとめ
「すっかり失念」とは、ビジネスの場において「余す所なく忘れてしまっております」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどを十分理解した上で、その時の場面や状況などに応じて違和感のないように使いこなしましょう。