ここでは「旧年中はお世話になり」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「旧年中はお世話になり」とは?
「旧年中はお世話になり」は、新年の挨拶として用いられます。
「旧年中はお世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願いします」などという使い方になり、年賀状でもおなじみの表現です。
それ以外でも、年始の挨拶メールなどで用いられており、口語には向かないので文章で使う表現です。
使えるタイミングとしては、年が明けてから1週間程度となり、それを過ぎてしまうと今更といった印象を与えてしまうことがあるので注意してください。
よって、ビジネスシーンでは年明けの最初の出勤日に新年の挨拶が必要だと思われる相手に用いられる場合が多いです。
「旧年中はお世話になり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「旧年中はお世話になり」は、ビジネスシーンにおいては他社の人間を相手に使われています。
社内であれば改めてこのような表現で挨拶をする必要はないためで、旧年中に直接付き合いのあった対外的な担当者などに用います。
その「旧年中」としているため、1〜12月の単位での1年を表しており、ビジネスでよく使う「年度」とはまた別なので、先のように1月の最初に使われます。
「旧年中は大変お世話になり」と用いることも多く、どちらでも前年にはお世話になったと言っていますが、いずれの形でも定型表現になると考えて構いません。
「旧年中はお世話になり」を使った例文
・『旧年中はお世話になりました。本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます』
・『旧年中はお世話になりましたこと、御礼申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします』
「旧年中はお世話になり」の類語や言い替え
・『旧年中はひとかたならぬご愛顧を賜り』
会社としての挨拶になる場合には、このように言い替える方が適しています。
そのため、「旧年中はひとかたならぬご愛顧を賜り、感謝の念に堪えません。
本年も弊社を〜」のような使い方をする表現で、旧年中に付き合いのあった会社宛に用いられています。
まとめ
「旧年中はお世話になり」は、新年の挨拶表現になります。
「〜なりました」や「〜なり、感謝しています」などと続けた後、今年も同様によろしくお願いしたいと使うことになる定型表現です。