人のつらい出来事をねぎらうにあたっては、「さぞお辛かった」と表現することがあります。
これは「さぞ」の意味が分かりづらいかも知れません。
さぞ辛かったの使い方などを見ていきましょう。
「さぞお辛かった」とは?
相手の経験したことを想像していう「さぞ」を用いて、苦痛で耐え難いことだったろうと共感したり、苦労を慰める時に使われる表現です。
「さぞお辛かった」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
誰かが家族をなくしたり、他者から酷い目に合わされるなど、苦痛で耐え難いような経験を持っていることがあります。
それについて共感し慰めたり、それを説明するなどの目的で「さぞお辛かった」を用いることができるでしょう。
その場合には、「昨年のお怪我の時は」など、相手にとって辛かったと想像できる事柄が何かを、具体的に述べることが必要です。
しかし相手にとって触れられたくない事柄を述べると、不快感を持たれてしまうので注意してください。
また「さぞ」は漢字で「嘸」ですが、常用ではなく難読であるため、平仮名を用いるのが無難でしょう。
「さぞお辛かった」を使った例文
・『長年患っておられたご病気は、さぞお辛かったでしょう』
・『周囲の理解がなかなか得られなくて、さぞお辛かったでしょう』
「さぞお辛かった」の類語や言い替え
「さぞかしお辛かった」は、さぞを強める「さぞかし」を用いて、つらい状況を想像して相手に共感したり慰める表現です。
「さぞやお辛かった」とした場合、上の表現よりも古風な印象を与えられます。
「さぞ辛い思いをされた」は、きっと苦痛で耐え難い気持ちになっただろうと推量し、共感や慰めの気持ちを伝える表現です。
「さぞご苦労された」は、きっと苦しい思いをしたと想像し、共感したり慰める気持ちを表します。
「さぞ心苦しかった」は、きっと気持ちに苦痛があっただろうと想像し、共感や慰めの気持ちを伝える言い方です。
さぞの部分については、「きっと」に言い換えることもできます。
まとめ
相手が経験した辛い状況を想像して用いるのが、「さぞお辛かった」との表現なのでした。
これは具体的につらい状況を併せて述べることが重要ですが、相手が不快に思うことを述べないよう、気をつけてください。
また様々なに言い替えも可能になので、良い表現を探してみましょう。