この記事では、ビジネスシーンで使われることのある「蓮始開の砌」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「蓮始開の砌」とは?
「蓮始開の砌」のフレーズにおける「蓮始開」の読みは「はすはじめてひらく」で、「蓮の花が開き始めること」を意味する言葉です。
また、次の「砌」の読みは「みぎり」で、「候、時節」を意味する言葉です。
したがって「蓮始開の砌」のフレーズは「蓮の花が開き始める時節」といった意味になります。
「蓮始開の砌」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「蓮始開の砌」のフレーズにおける「蓮始開」は、先に「蓮の花が開き始めること」だと説明しましたが、実はこの言葉は七十二候の一つを表す言葉です。
1年を24に区分した暦の二十四節気は一般的に知られていますが、七十二候はさらにそれを3分割し、1年を72に区分し、それぞれに名前が付けられたものです。
このフレーズで使われている「蓮始開」は二十四節気の「小暑」を3分割したものの一つで、梅雨末期の7月12〜16日頃を指すものです。
したがって、「蓮始開の砌」のフレーズは「蓮の花が開き始める時節」との意味ですが、「七十二候の蓮始開の時節」と言うこともできます。
したがって、この「蓮始開の砌」のフレーズは7月中旬に出される手紙やメールの冒頭の時候の挨拶文で、時候表現として使われる言葉だと言えるのです。
「蓮始開の砌」を使った例文
・『蓮始開の砌、いかがお過ごしでしょうか』
・『蓮始開の砌、お変わりなくご活躍のことと存じます』
「蓮始開の砌」の類語や言い換え
「砌」の類語としては「時節」や「候」等が挙げられます。
したがって、「蓮始開の砌」のフレーズは、「蓮始開の候」や「蓮始開の時節」と言い換えることができます。
またこのフレーズと同様に、7月中旬に使える時候表現としては「小暑の候」や「梅雨明けの砌」等が挙げられます。
まとめ
「蓮始開の砌」のフレーズは「蓮の花が開き始める時節」といった意味で、7月12〜16日頃の七十二候の「蓮始開」の「頃、時節」を意味する時候表現とも言えます。