ビジネスに限らず、「契機として」というフレーズを見聞きすることがあるのではないかと思います。
今回はこのフレーズについて解説いたします。
「契機として」とは?
「契機」は「けいき」と読みます。
意味は「変化を起こす動機」や「変化を起こすきっかけ」です。
基本的に単なる「変化」に対してではなく、「良い方向への変化」について使用される傾向があると考えましょう。
一方、「として」は、「〜として」という形で使用され、「〜の役割で」や「〜の状態で」のような意味です。
つまり「契機として」は、「変化を起こすきっかけという役割で」のような意味になります。
「契機として」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズがビジネスで使用される場合は、何かをきっかけに物事が動くこと、あるいは動いたことを説明する時、もしくは何かをきっかけにものごとを動かしたい時です。
前者であれば、「新プロジェクトを契機として、組織の再編を行った」のような使用例が考えられます。
また、後者であれば、「契約更新を契機として、取引価格改定を希望いたします」のような形での使用例が考えられるでしょう。
「契機として」を使った例文
それでは、上記以外の使用例を以下に挙げてみましょう。
・『今回の件を契機として、新しい分野に挑戦したいと思います』
・『転勤を契機として、住宅の購入を考えるようになりました』
「契機として」の言い替え
既出のフレーズ含め、幾つか考えられます。
・「きっかけに」
「〜をきっかけに」で、カジュアルな形で同じ意味になります。
・「好機として」
「〜を好機として」で、「〜をよい機会にして何かをする」という意味です。
・「端緒にして」
「端緒」「たんしょ」とは、ものごとの始まりや糸口を意味します。
まとめ
「契機として」とは、「〜を契機として」という形で、「〜をきっかけに」という意味のフレーズになります。
概ね、何かをきっかけにして「(良い方向への)変化を起こす」、あるいは「変化が起きる」という内容がこの後に続きます。
