「言ったそばから」という表現はビジネスシーンでよく耳にしますが日常生活でも使います。
ビジネス用語の「言ったそばから」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「言ったそばから」とは?
「言ったそばから」とは、「発言してから間を空けずにすぐ発言内容に反することが起きるさま」を表す意味で使われているビジネス表現です。
「言ったそばから」の「そば」は漢字だと「側」と書きます。
言った側、つまり発言と時間的に近いことを表します。
何か具体的な発言があってから時間を空けることなくその発言と反する内容が発生する時に用いられる表現です。
発言した内容と反する行動を同じ人物が取る様子を表す意味で使うことが多いのですが、発言者以外が発言内容を否定する事実を提示する場合もあります。
例えば禁煙すると言った直後にタバコを吸い始めるのは「言ったそばから」の典型例です。
この場合はタバコを吸わないという発言内容の直後に本人がタバコを吸うという反対の行動をとっています。
交通違反を減らすと警察署長が宣言してからすぐ警察署の前をスピード違反の車が通り過ぎていくようなケースは、発言者と続く行動をとるものが一致しないケースです。
「言ったそばから」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「言ったそばから」には発言内容をあげつらい否定するニュアンスが含まれています。
場合によっては揶揄していると受け取られる可能性があるので注意してください。
「言ったそばから」を使った例文
・『ダイエットすると言ったそばからお菓子を食べているようではうまくいくはずがない』
・『すぐやると言ったそばから漫画を読んでサボり始めた』
・『片付けると言ったそばから散らかしている』
「言ったそばから」の類語や言いかえ
発言してすぐという意味では「舌の根も乾かぬうちに」という表現があります。
基本的に悪い意味で使う言葉です。
発言と行動との間が空いていないことを強調する場合は「言うやいなや」や「言い終わらないうちに」を使います。
「言うはしから」も似たようなニュアンスです。
まとめ
「言ったそばから」はシンプルですが使い方は案外難しい言葉です。
微妙に含まれる否定のニュアンスに注意するのがコツなのでうまく使いこなしてください。