「考えたあげく」は日常会話でも登場する言葉ですがビジネスの世界でも広く使われています。
ビジネス用語の「考えたあげく」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「考えたあげく」とは?
「考えたあげく」とは、「いろいろ考えた最後に」という意味で使われているビジネス表現です。
物事について深く考えた結果何らかの結論に至ったことを示します。
「あげく」は上の句と下の句を数人で詠み連ねていく連歌で一番最後の句を指す「挙句」に由来します。
連歌では歌をどんどん詠み連ねていった最後に挙句を読んで終わることから転じて「いろいろやった末に結局そこに行き着く」という意味で使われている言葉です。
「考えたあげく」の場合は「いろいろ考えた結果何らかの結論に至る」という意味合いで使われています。
「考えたあげく」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「考えたあげく」という表現そのものに良し悪しの様子は含まれていませんが積極的にその結論にまとまったというよりも流れで特定の結論が出た、というやや消極的なニュアンスが含まれます。
考えに悩む要素は強いものの結論に対する積極性は薄い言い方なので、その点をきちんと踏まえて使いましょう。
「考えたあげく」を使った例文
・『考えたあげく最終的には最初のアイディアを採用することになった』
・『さんざん考えたあげく出た結論は先送りという消極的なものだった』
・『いろいろ考えたあげく年内いっぱいで会社を辞めることにした』
「考えたあげく」の類語や言いかえ
考えから結論に至るという意味では「考えた末に」「考えた結果」などの表現も広く使われています。
とても深く悩んで考え結論であることを強調する場合は「熟考の末に」「熟慮した結果」などと表現します。
「巡り巡って」「回り回って」「とどのつまり」「結局のところ」などもよく似た意味合いで使われる表現です。
まとめ
「考えたあげく」は日常生活でも使われる表現なので意味を正しく理解しておきましょう。