ここでは「越したことはない」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「越したことはない」とは?
「越したことはない」は、それが一番いいという意味になります。
それを越える内容がないといったことからそのような解釈になる表現で、「そうなるに越したことはない」と用いると、そうなるのが一番いいと言っているのと同じです。
誰かにそれが一番だと使う時には、「越したことはありません」と語尾を丁寧にした使い方をする場合が多く、「そうなるに越したことはないが、それもなかなか難しいだろう」などと、それが一番いい結果だが、実際には難しいと思うという用い方もよく見られます。
「越したことはない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「越したことはない」は、ビジネスシーンでもよく用いられている表現です。
そちらのシーンでは、「この案が通るに越したことはない」と用いて、いくつかの案の中でそれが通るのが一番だと使ったり、「先方から来社してくれるに越したことはないが、ここはこちらから行かなくてはいけないだろう」のような使い方をすることもあります。
こちらの場合、向こうから来てくれるのが(色々な面から)一番だが、今回はこちらから行かないといけないと思っていると言っていることになります。
「越したことはない」を使った例文
・『100点を取るに越したことはないが、合格できればそれだけで十分だ』
・『当日は晴れるに越したことはないが、雨だけは降らないことを祈っている』
「越したことはない」の類語や言い替え
・『超したことはない』
この「超」の漢字を使っても同音になるため、文章では間違えてこのように用いられることも見られます。
ですが、こちらの漢字にしてしまうと、単純に数字的に超えたことがないという使い方になり、「一度も彼の記録を超したことはない」といったように用いる表現なので注意してください。
まとめ
「越したことはない」は、それを超える内容はない、つまりはそうなるのが一番だという使い方をする表現になります。
「超したことはありません」とすると丁寧になり、ビジネスで用いる時にはそちらの形にすることが多く、語尾に「が」とつけた各例文のような使い方がよく見られます。
