ここでは「今でも」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「今でも」とは?
「今でも」は、現在でも、という意味になります。
簡単な使い方では、「今でも覚えている」と使えば現在でもその何かを覚えているという解釈になり、このように口語で使ったり、文章として記載する時点でそうだ、という意味で使います。
使い方に加えて意味も簡単な為、ビジネスでもよく用いられており、BtoCのシーンで「予約は今でも受付中です」などと使われることがあり、“現在でも”と置き換えることができればどのような場面でも使うことができます。
ただし、カジュアル感のある言葉なので、ビジネスシーンの重要な場面などではそちらの「現在でもそのように考えています」のように、そちらに置き換えて使った方がいいこともあり、逆にそちらでは堅いと考えた時に、この「今でも」の方を使うといいでしょう。
「今でも」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「今でも」は、その時点でという解釈になりますが、口語で使った時はともかく、文章の場合には少し注意が必要になります。
例えば、「今でも状態は変わりません」とそちらで使われていた場合、その文章が書かれた時の状態を表しているため、メールなどでそれを読むのが少し後になった場合、それこそ現在はそれが多少変わっているかも知れません。
また、小説などの物語で見掛けた時にはそれが作品として書かれた時でもなく、その世界観においての現在のこととなるため、物語における流れを把握して、いつの時点のことなのか解釈する必要があります。
そして、人から聞いた話など、確かに現在でもそうだと確認ができない場合には「今でもそうだと聞いている」などと、はっきりとは言い切らない形で使うものです。
「今でも」を使った例文
・『あの機械はずっと不調が続いていて、今でもうまく動かないことがある』
・『昔からあまり好みではなく、今でもそれほど好きではない』
「今でも」の類語や言い替え
・『今もって』
「今でも」と同様に、“現在でも”と置き換えて使うことができる言葉です。
よって、「今でもそうだ」は、「現在でもそうだ」、「今もってそうだ」のどちらでも全く同じ意味になります。
この3つの中では一番ビジネスに向いており、堅い文章にはこれを使うといいかも知れません。
文章では「今以って」とすることもできますが、無理にここまで漢字にすることはありません。
まとめ
「今でも」は、現在の時点でいった意味で使われる言葉です。
カジュアルな響きがあるため、ビジネスシーンではその“現在”を使って「現在では」、または類語として挙げた「今もって」などと言い替える方がいい場面があります。