ここでは「きらいがある」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「きらいがある」とは?
「きらいがある」は、悪い意味でそうなる(そうとられてしまう)ことがある、という使い方になる表現です。
例えば、「彼は一度話を始めると止まらなくなるきらいがある」のように用いると、彼は一度話し始めたら止まらなくなるのが悪い点だと言っていると解釈できます。
「この表現はよく違う意味にとられてしまうきらいがあるが、本当はこのような意味で使うものだ」といったような使い方もできるので、この手の説明を行う時にもよく用いられることがあります。
「きらいがある」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「きらいがある」は、先のように、そのような悪い方向になることがある、と用いる表現のため、基本的にいい意味で使われることはありません。
ですが、「そういったきらいがあるが、本来はそういう解釈ではなく、悪い意味になることはない表現です」などと、そういう面もあるものの、といった使い方をすることもできます。
この場合には、全体を通すと悪い意味なること“も”あるが、と用いているので、一文として通すと必ずしも悪い意味にはなっていません。
「きらいがある」を使った例文
・『判断基準が実力だけではないので、いわゆる賭けになってしまうきらいがあるが、思い切って行ってみてもいいと思う』
・『最終的に資金力だけの勝負になるきらいがあるので、今回は無理に入札しなくてもいいだろう』
「きらいがある」の類語や言い替え
・『傾向がある』
この「傾向」とすると、そうなることがあるという意味になります。
この使い方の場合、悪い意味だけでなく、それがいい意味だと構わないため、「この向きだといい記録が出る傾向がある」のような使い方をすることも多く、もちろん「きらいがある」の言い替えとしても用いられています。
まとめ
「きらいがある」は、悪い方向でそういうことがある、という意味で用いられます。
「そういうきらいがあるが〜」と、そういう面もあるものの、といった必ずしも悪い意味にはならない使い方にすることができますが、類語として挙げた「傾向がある」とすると、そのままいい意味で使える表現になります。