ここでは「お願い申し上げます」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お願い申し上げます」とは?
「お願い申し上げます」は、何かのお願いになる場合の語尾に使われる表現です。
ビジネスシーンでは「どうぞよろしくお願い申し上げます」などとした、文末の締めになる文章としての使い方がお馴染みで、直接何かのお願いにはならない場合でもそのように定型的に使うことができます。
もちろん、「お送りいただけますようお願い申し上げます」のように、何かをお願いしたいと思って用いることも多く、その時には丁寧にそうして欲しいと伝えるために使っています。
この表現を崩すと「お願いしたします」や「お願いします」となり、そのような形でも同様の使い方ができますが、それらを丁寧にした他社や目上の人に使う時に向いている表現です。
「お願い申し上げます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お願い申し上げます」は、先のように単に「よろしくお願い申し上げます」とすると、文末の締めに使うことができ、色々な挨拶状や年始の挨拶などにもよく用いられています。
「本年もよろしくお願い申し上げます」といった使い方は個人的な年賀状でもよく見る使い方で、「今後ともお願い申し上げます」という用い方はビジネスシーンでの文末の締めでは定番です。
よって、本来は何かをお願いしたいといった目的があるからこそ使う表現ながら、挨拶文用の定型表現もなっているのが実情で、そこまでの文章の流れとはあまり関係なく、最後はこれを使って「どうぞお願い申し上げます」と締める用い方がよく見られます。
「お願いいたします」などの崩した形も同じように使えることから、これらはビジネスには欠かせない表現となっています。
「お願い申し上げます」を使った例文
・『このメールにご返信いただけますよう、よろしくお願い申し上げます』
・『本年度も変わらぬ変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます』
「お願い申し上げます」の類語や言い替え
・『お願いしたく存じます』
こちらにしても意味は変わらず、使い方も同様です。
丁寧さもそれほど変わることなく、多少堅い表現になるため、他社や年配の人を相手に使う場合に向いています。
相手が目上の人であっても、社内で使うには仰々しい表現のため、そちらにはあまり適していません。
まとめ
「お願い申し上げます」は、その相手に丁寧に何かをお願いする際に用いられます。
定型表現として、文末の締めに使うという用い方をされることも多く、ビジネスシーンではそちらで使われていることの方が多いと言っていい表現です。