「事情お酌み取りのうえ」は配慮や理解を重視するビジネス表現らしい言い回しです。
日常生活では滅多に使わない言葉ですが、ビジネス用語の「事情お酌み取りのうえ」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「事情お酌み取りのうえ」とは?
「事情お酌み取りのうえ」とは、「事情をわかってもらった上で」という意味で使われているビジネス表現です。
言葉や行動から心中を推し量り理解することを「汲み取る」といいます。
はっきり言葉や態度で示す直接的なコミュニケーションではなく、口調やちょっとした仕草から相手の本心を見抜きそれとなく理解する行為に対して用いる表現です。
「事情お酌み取りのうえ」は「事情をそれとなく理解することを前提に」という意味ですが、これはこちらから積極的にアピールするのではなく相手にそれとなくわかってもらうことを求める時の言い方です。
事情に対して詳しく説明しないが理解した上で何かしてほしい時に用いられます。
「事情お酌み取りのうえ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
説明しないのに分かってほしい、という要望は一歩間違えるとひどくわがままな要求です。
場合によっては無礼な物言いになるので注意してください。
抱えている事情を相手がきちんと理解しない、あるいは誤解する可能性もあります。
汲み取ってもらうことのリスクも考えておかないとトラブルの原因になりかねないので気を付けましょう。
「事情お酌み取りのうえ」を使った例文
・『皆様には大変なご迷惑おかけすることになってしまい恐縮ですが、事情お酌み取りのうえご協力をお願いいたします』
・『急なお願いで申し訳ございませんが、事情お酌み取りのうえよろしくお願いいたします』
・『十分な条件とは言えず心苦しいのですが、事情お酌み取りのうえご検討願います』
「事情お酌み取りのうえ」の類語や言いかえ
「事情にご配慮のうえ」「事情をご理解のうえ」などは同じような意味で使えます。
「事情お含みおきのうえ」「事情ご斟酌のうえ」だとさらに丁寧な言い方になります。
まとめ
「事情お酌み取りのうえ」はこちらから相手に気遣いを求める意味で使われる表現です。
使う機会は限られますがとても重要なフレーズなので、意味と使い方を正しく理解しておきましょう。