この記事では、ビジネスシーンで使われることのある「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」の表現について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」とは?
「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」の表現を言葉毎に分解し、少し詳しくその意味を説明します。
まず最初の「進捗」の読みは「しんちょく」で、「物事がはかどること」を意味する言葉です。
そこに「その時々のありさま」を意味する「状況」が付けられて、「進捗状況」と四字熟語的に使われ、「進み具合」といった意味になります。
また「ご報告」は「ある任務を与えられた者が、その経過や結果などを伝え述べること」を意味する言葉です。
また次の「機会」は「ちょうど良い折り、チャンスのこと」を意味する言葉です。
そして「いただければ」は「もらう」の謙譲語の「いただく」に仮定を表す「ば」が付けられた表現で、最後の「幸いです」は「幸せです」といった意味で「ご〜いただく」で敬語表現を形成しています。
したがって、「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」とは、「進み具合の、経過を伝え述べる時間やチャンスをもらえれば嬉しいです」との意味の敬語表現となります。
「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」上司や取引先の方などの目上の人に、「進み具合を報告する時間やチャンスをもらいたい」とお願いする表現です。
ビジネスにおいては、部下は上司に対して報告・連絡・相談することが重要で、また上司は部下の仕事の状況を把握し、適切なアドバイスを行うことが必要です。
日常的な業務では、こうした相互の報告と確認はルーチン化されているのが一般的です。
しかし、普段よりも長いスパンを要するプロジェクト等の仕事では、日々チェックしても余り変化がなく、また報告と確認のルールが定められていないケースもあります。
そんなケースで適時、部下が上司に報告する必要があると考えて、その時間を取ってほしいとお願いするのがこの表現です。
少し硬い表現ですので、主にメール等の文書の書き言葉として使われます。
「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」を使った例文
・『プロジェクトの進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです』
・『ご依頼いただいていますシステムの進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです』
「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」の類語や言い換え
この表現は、「進捗状況をご報告する機会をいただけないでしょうか」や「進捗状況をご報告する機会をいただければと存じます」等と言い換えることが出来ます。
また意訳的な言い換えとして、「進捗状況をご報告する時間を取っていただけないでしょうか」や「進捗状況をご報告させていただきたいのですが」等が挙げられます。
まとめ
「進捗状況をご報告する機会をいただければ幸いです」とは、「進み具合の、経過を伝え述べる時間やチャンスをもらえれば嬉しいです」との意味の敬語表現です。
目上の人に「進み具合を報告する時間やチャンスをもらいたい」とお願いする表現です。