この記事では「ご多忙にもかかわらず」について解説をします。
「ご多忙にもかかわらず」とは?意味
非常に忙しいのにそれでも、という意味です。
「ご多忙」は、非常に忙しことを相手に敬意を表す言い方にしています。
「ご」を他人の行為や持ち物などを表す言葉につけると、その人に敬意を表すことができます。
「かかわらず」は、「〜なのにそれで」という意味です。
「勉強したにもかかわらず、テストでよい点をとれなかった」のような使い方をします。
「ご多忙にもかかわらず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、忙しいのに聞き手が何かをしてくれたときに用います。
たとえば、Aさんが「○○をお願いできますか」とBさんに頼み事をしたとします。
Bさんにはいろいろと仕事があって忙しいのですが、Aさんの頼み事を聞き入れて、それを行ってくれました。
これに対してAさんがBさんにお礼を伝えました。
このときにこの言葉を使用します。
後にはお礼の言葉を続けます。
お礼の言葉だけでもよいのですが、この言葉を使うと相手に気遣いを示すことができます。
こういった一言があると、相手の事情に配慮をしている気持ちや、相手のことを大切に思っている気持ちを込めることができます。
ただし、この言葉はいつでも使えるのではありません。
何か頼み事をしたときに、「いいよ、時間があるから」と相手が頼み事を引き受けてくれたとします。
自分で「時間がある」といっているので、この人は忙しくはありません。
こういった忙しくない人に、この言葉は使わないようにしましょう。
嫌みをいっているように受け取られてしまいます。
「ご多忙にもかかわらず」を使った例文
・『ご多忙にもかかわらず○○をしてくださり、ありがとうございます』
「ご多忙にもかかわらず」の返答や返信例
この後にはお礼の言葉が続くはずです。
「忙しいのにある事柄をさせてしまって悪かったかな」という気持ちを相手は持っているかもしれないので、「気にしないでください」「たいしたことはありません」という意を伝えるとよいでしょう。
本当に忙しくて、頼まれた事柄を行うことが非常に大変だったとしても、その苦労を伝えることはしません。
どんなに大変だったかをいわれた相手は、「悪かった」と強い罪悪感を持ってしまうことでしょう。
そして、また何かあったときに頼みにくくなります。
まとめ
この言葉は、頼み事をしてそれを引き受けてくれたときなどに使用をします。
相手のことに気を配っている印象を与えらえます。
そして、お礼を伝えるだけよりも、こういった一言があると丁寧な印象になります。
しかし、伝える相手を考えるようにしましょう。