ここでは「いずれも」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「いずれも」とは?
「いずれも」は、該当する対象がいくつかある場合に用いられる表現で、そのどれも、という意味になります。
つまり、5つ何かがあり、「いずれも値段は一緒です」と使った時には、その5つとも同じ値段だと言っています。
よって、「全て」と言い替えられることがほとんどですが、そう使うのは向いていないケースもあります。
それは、対象となるものが2つの場合で、例えば、「値」の読み方としては「ち」と「あたい」の2つがありますが、その「いずれも同じ意味になります」と用いた時に、「全て」と置き換えるのはあまり適していないため、そのまま「いずれも」と使ってください。
「いずれも」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「いずれも」は、先のようにその全て、という意味になる表現で、該当する対象がいくつであっても用いることができます。
挙げた例のように、2つを指して使うこともできるので、意味ともなる「全て」より広く使えると考えていいでしょう。
また、口語で用いる時には気になりませんが、文章では「いづれも」と表記する場合があります。
読み方はもちろん同じで、こちらでも間違いではないものの、そちらは少し古い表記になり、歴史書などでよく使われている形です。
そのためて、ビジネスシーンではそう用いるべきではなく、「いずれも」のまま使ってください。
「いずれも」を使った例文
・『ここに並んでいるものは、いずれも私が手掛けた作品です』
・『いずれもあまり適しているとは言えないので、こちらとしてはおすすめできません』
「いずれも」の類語や言い替え
・『どちらも』
この「どちらも」は、該当するものを2つに限定した「全て」という意味で使われています。
「どちらも値段は一緒です」や「この2つはどちらもとても気に入っています」などと用いることができ、3つ以上になった時には「いずれも」とも使えると覚えておくといいでしょう。
まとめ
「いずれも」は、3つ以上の対象を指して、その全て、という意味になる表現です。
そのまま「全て」と言い替えることができますが、2つの時にはそちらは向いておらず、この「いずれも」だとその時にも問題なく使うことができます。