ここでは「お預かりしております」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お預かりしております」とは?
「お預かりしております」は、何かを預かっていると伝えるために使う表現です。
基本的には物理的な物をそうしているという意味で使う表現になり、「○○はこちらでお預かりしております」のように使われます。
その場だけの用い方をすることもでき、例えば、会計の際に1,800円をもらうところを千円札を2枚と300円玉3枚を渡されたので、「2,300円お預かりしておりますので、おつりがちょうど500円になります」といったような使い方がそれに当たります。
このような使い方だけに絞れば、預かっていると丁寧に伝えているだけなので、何も難しいことはない単純な表現ですが、ビジネスシーンでまま見られる、物ではない内容を預かっているという使い方にも言及すると、少し深い使い方もできると分かります。
そのどちらの場合も口語、文章の両方で問題なく使うことができる表現です。
「お預かりしております」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お預かりしております」は、先のように物以外をそうしているという使い方もできる表現です。
そちらとして用いる場合、今その内容についてはこちら側に主導権があるといった意味になり、「その件に関しましては、こちらでお預かりしております」のように使った時にはその内容の主導権はこちら側にあり、ある程度自由にできるという解釈になると考えていいでしょう。
それを相手側に任せるという場合にもこの「預かる」という表現を使うことができるので、少し形を変えて、「そちらについてはお預かりいただきまして~」のように用いると、そちらと使っている内容は相手側に主導権を任せるといった意味になります。
どちらもビジネスシーンでは珍しくない使い方で、この「預かる」はこのような使い方もできると覚えておくといいでしょう。
「お預かりしております」を使った例文
・『○○様のコートと帽子は、こちらでお預かりしております』
・『○○の件につきましては、当社でお預かりしております』
「お預かりしております」の類語や言い替え
・『お預かりいたします』
「お預かりしております」も、使い方によってはこれから預かるという意味にできますが、こちらはそのための表現になるので、そのような場合にはこう言い替えた方がスムーズです。
例として、何かを預かる場所で「ここでお預かりしております」と使う時に、「ここでお預かりいたします」とした方が分かりやすくなります。
まとめ
「お預かりしております」は、物理的な物だけでなく、案件などの形のないものに対しても使うことができます。
物の場合には預かっている、これから預かるという使い方になり、何かの内容の時にはその主導権をもっているという解釈になる表現です。