この記事では「ごゆっくりお過ごしください」について解説をします。
「ごゆっくりお過ごしください」とは?意味
自由に過ごしてください、のんびりと過ごしてください、という意味です。
「ごゆっくり」は「ゆっくり」に「ご」をつけて、尊敬の意を表す形にしています。
「ご」を他人の行動や持ち物などを表す言葉につけると、その人に尊敬の意を表すことができます。
「ゆっくり」は、気持ちにゆとりがあるさま、時間にゆとりがあるさまをいいます。
「お過ごし」は「過ごす」を連用形にした「過ごし」に「お」をつけています。
「お」を動詞の連用形につけて、その後に「する」を続けた形で、謙譲の意を表します。
「ください」は、ある事柄をするように求める意です。
「ごゆっくりお過ごしください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、自由に過ごしてよい場面で使用されます。
たとえば、旅館で使われることがあります。
旅館にお客さまが訪れました。
旅館のスタッフは、荷物を預かり、お客さまを部屋まで案内します。
部屋に荷物を置き、部屋の使い方を一通り説明したので、スタッフは退出します。
この後は、お客さまの好きに過ごしてもらって構いません。
せっかくの休みなので、ゆっくりしていって欲しいと思っています。
このような場面で、スタッフの方からこの言葉を伝えます。
相手に敬意を表す言い方をしているので失礼にはなりません。
「ください」は「くださる」の命令形で、他人に指示をしているように感じられることがあり、他人を不快にさせることがあります。
しかし、この場合は指示をしているのではなく、相手を不快にさせる心配はほとんどありません。
そのため、「ください」を使っても問題ないです。
「ごゆっくりお過ごしください」を使った例文
・『せっかくですから、ごゆっくりお過ごしください』
「ごゆっくりお過ごしください」の返答や返信例
気を遣ってこのような言葉をかけてくれているなら、気を遣ってくれていることへお礼を伝えるとよいでしょう。
「ありがとうございます」と一言あると、何も言わないよりも感じがよくなります。
「ゆっくりさせてもらいます」と返事をすることもあります。
時間的な余裕があれば、ゆっくりできることでしょう。
特に返す言葉が思いつかないときは、相槌を打っておくとよいです。
何も反応をしないよりも、相槌があった方が印象がよくなります。
まとめ
この言葉は、ゆっくりとして欲しい場面や、自由に過ごせるような場面で用います。
このように伝えておくと、聞き手は時間的・気持ち的にゆとりを持って過ごせることでしょう。
相手に気遣いを示すことができます。