ここでは「ご同慶」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご同慶」とは?
「ご同慶」は、その相手と一緒になって喜ぶという意味になります。
「喜ぶ」でも、「慶ぶ」と表記した方が合っている場合に用いられる表現のため、ビジネス上の定型的な挨拶文によく使われている表現です。
例としては、他社が相手になる文章の冒頭の挨拶で「貴社益々ご隆昌のこととご同慶の至りに存じます」といった用いるという具合で、この「〜の至り」といった使い方がよく見られます。
この手の挨拶文では、文末は「お慶び申し上げます」とする場合がほとんどですが、その代わりに使われると考えてください。
「ご同慶」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご同慶」は、先のように、「ご同慶の至りに〜」という使い方で挨拶文の文末で用いられています。
よって、ビジネスシーン向けの表現で、前述のような「ご隆昌のことと」や「ご盛栄のことと」、または「ご活躍のことと」などの後に続けて使われます。
それ以外のシーンでも、「新しい年を迎え、誠にご同慶に存じます」といったような用い方で新年の挨拶に、また、その相手個人の何かしらの出来事に対し、「この度ご子息が小学校のご入学を迎えましたこと、ご同慶に存じます」などと使うこともできます。
「ご同慶」を使った例文
・『このような素晴らしい催しを開催できましたこと、ご同慶の至りに存じます』
・『貴社におかれましては創立30周年を迎えられましたこと、誠にご同慶に存じます』
「ご同慶」の類語や言い替え
・『心からお祝い申し上げます』
「ご同慶(の至り)に存じます」といった使い方は、「お慶び申し上げます」と言い替えても問題ありませんが、この表現を使っても意味はほとんど一緒です。
ビジネスシーンにはあまり適していませんが、上で挙げた「この度ご子息が小学校のご入学を〜」のような使い方をする場合、こちらを使った方が必要以上に堅くはならないため、適していることも少なくありません。
まとめ
「ご同慶」は、自分も一緒に喜んでいるといった意味で用いる表現です。
「慶ぶ」と使う場合の言い替えに適した表現で、「お慶び申し上げます」をそのまま「ご同慶に存じます」と置き換えることができます。
そのような用い方が多いことから、主としてビジネスシーンで使われています。