人に情報を伝える際に使われることもあるのが、「ご周知のとおり」というフレーズです。
これを使うことによって言葉を強調できるのですが、実は気になる問題点も含んでいるのでした。
何が問題なのか、どう使うかなどを確かめてみましょう。
「ご周知のとおり」とは?
周囲の人々に対し、既に知らせてある情報について、改めて言及して伝えるための表現です。
「ご周知のとおり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
多くの人に対し、何らかの情報を伝えるような機会があります。
その際に既に知られている筈だけれど、改めて皆様に伝えますとの意味を込めて「ご周知のとおり」を使うことが可能です。
これは例えば集会での挨拶、メールでの伝達、挨拶文などに使われるでしょう。
「ご周知のとおり」を使うことによって、口にする言葉を強調したり、相手に改めて情報を認識させる効果が得られます。
「とおり」は漢字を使うと「通り」ですが、ひらがなとすることで柔らかな印象になるでしょう。
ただし既に十分知られている情報であれば、改めて言う必要はないだろうと指摘されることがあります。
そのためこれを使うことで違和感を感じられてしまったり、そもそも使う必要性がなかったりもするので気をつけてください。
「ご周知のとおり」を使った例文
・『皆様もすでにご周知のとおり、本日より新商品の製作プロジェクトに取り掛かります』
・『彼が長年に渡って自然保護に尽力してきたことは、ご周知のとおりです』
「ご周知のとおり」の類語や言い替え
「ご周知のことと存じますが」は、思うの謙譲語である「存じる」を用い、情報が周知されている状況についてをうやうやしく伝える表現です。
「ご承知のとおり」は、周囲が知っている情報が伝わっている状況を言い表しています。
「ご周知のように」は、情報が周知されている状況を表す言い方です。
「広く知られているとおり」は、遠くまで情報が渡っているとの意味で、ご周知の通りと似た表現となります。
まとめ
周囲に情報が知らせてあることを改めて伝えるにあたり、「ご周知のとおり」を使えるのでした。
これをスピーチや文章に使うと、強調したり認識させる効果が高まります。
しかし十分知られているなら、あえて使わなくて良いことにもなるので気をつけてください。