この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「その後お変わりありませんでしょうか」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「その後お変わりありませんでしょうか」とは?
「その後お変わりありませんでしょうか」のフレーズを、言葉毎に分解し、その意味等を少し詳しく確認します。
まず最初の「その後」は「ある出来事が起こってから後の時間」を広く指す表現で、ここでは前回会ったり、電話やメールでコンタクトを取って以降を指しています。
次の「お変わり」は「変化」を意味する「変わり」に敬意を表す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
このフレーズでは、主に相手の方の健康状態や環境の大きな変化等を指して使われています。
また、「ありませんでしょうか」は「ある」に丁寧語の「ます」を付けた「あります」の否定形に、「だろうか」の丁寧な表現である「だろう」、そして疑問の終助詞「か」が付けられた表現です。
したがって、「その後お変わりありませんでしょうか」は、それらを繋いで「前回会ったり連絡を取って以降、健康状態や環境の大きな変化はないだろうか」との意味の敬語表現となります。
端的に言えば、「あの時以降、健康や環境状態に変化はないか」との敬語表現になります。
「その後お変わりありませんでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「その後お変わりありませんでしょうか」のフレーズは、会話でも手紙やメール等の文章表現でも使われる、相手を気遣う挨拶の慣用句です。
面と向かって会話している場合は、この言葉をかけられた際には、「ありがとうございます。
おかげさまで元気に過ごしています」等と、返答することが当然必要です。
しかし、手紙やメールで問いかけられた際には、マナーとして返信は必要であっても、その中で真正面から儀礼的な側面を持つ、この問いかけに答える必要は必ずしもありません。
また、相手の方に対して、前回のやり取りの中で、本当に気にかけていることがあるなら、「その後」と「お変わりありませんでしょうか」の間に、具体的に心配な事項挿入し、例えば「その後、体調にお変わり〜」や「その後、お仕事は順調でお変わり〜」等とするのも良いでしょう。
「その後お変わりありませんでしょうか」を使った例文
・『2年ぶりにお目にかかりましたが、その後お変わりありませんでしょうか』
・『もう長く会っていませんが、その後お変わりありませんでしょうか』
「その後お変わりありませんでしょうか」の類語や言い換え
「その後お変わりありませんでしょうか」は、さらに丁寧な表現として「その後お変わりございませんでしょうか」と言い換えることが出来ます。
また、先にも触れたように具体的に心配している点をダイレクトに表現し、「その後お元気にお過ごしでしょうか」や「その後、お仕事の方は順調でしょうか」といった挨拶文に換えることも可能です。
まとめ
「その後お変わりありませんでしょうか」は、それらを繋いで「前回会ったり連絡を取って以降、健康状態や環境の大きな変化はないだろうか」との意味の敬語表現です。