使い道がわからないビジネス敬語もあるものです。
「些か賜われたものではない」の正しい使い方と例文、似ている言い方を調べていきましょう。
「些か賜われたものではない」とは?
この場合の「些か」は「いささか」と読みます。
少しであること、僅かばかりであることを示します。
また「軽々しく」という意味合いで使われることもあります。
また「賜われたものではない」の「賜れた」とは、目上の方から何かをいただくことを指しています。
この場合は「ではない」と打消しの表現が含まれているので、そうではないことを述べています。
そのため「些か賜われたものではない」で自分自身を謙遜してお伝えする言い方になっています。
「些か賜われたものではない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ネット動画などでブームになったのが「些か賜われたものではない」という言い方です。
本意は定かではありませんが、直訳すると「少しも頂いていない」つまり、まったく得る物がなかったという意味合いで用いられています。
「些か」と打消しの言葉を組み合わせることで「少しも〇〇」という解釈になるので、頭に入れておきましょう。
一方で「些か賜われたものではない」はネット動画では許されても、一般のビジネスシーンでは扱いにくい敬語になります。
浸透している日本語ではないので、斜に構えているように思われないよう、注意しておきましょう。
「些か賜われたものではない」を使った例文
・『とんでもございません。些か賜われたものではないです』
・『些か賜われたものではないと、重々承知しております』
「些か賜われたものではない」の類語や言い替え
似ている言葉に「聊か」があります。
こちらも「いささか」と読めます。
辞書によっては同じ項目に載っていることもあるので、同様に扱うこともできます。
言い替えに「未熟者ではございますが」や「若輩者ですが」そして「青二才ですが」が挙げられます。
まとめ
「些か賜われたものではない」を解説しました。
色々なビジネス敬語を学んでおくと、明るくコミュニケーションが取れます。
自信をもって働くために、敬語の基礎を勉強しておきましょう。